なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

乗鞍高原のジョウビタキ(オス)と植物(その1カラマツソウ、ギボウシ、水滴、ヒオウギアヤメ))

7月3日乗鞍岳畳平のお昼前は、雨と強風で視界ゼロ、バスターミナルから風に吹き飛ばされそうになりながらバス待合室に転がり込みました。

残雪もあちらこちらに残っており、寒くて、ライチョウを撮影したいと思う気持ちも失せ、ジット待合室で耐えていました。

そんな時、清少納言枕草子のエピソード「香炉峰(こうろほう)の雪」のことを思い出していました。


「雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子(みこうし)まゐりて、炭櫃(すびつ)に火おこして、物語などしてあつまりさぶらふに、「少納言よ。香炉峰の雪いかならむ」と仰せらるれば、御格子上げさせて、御簾(みす)を高く上げたれば、笑はせたまふ」。
(意訳)
雪の日、女房たちが集まっていると、中宮(ちゅうぐう)の定子(ていし)が「香炉峰の雪はどうかしら」と尋ねました。漢詩の「香炉峰の雪はすだれをかかげてみる」という有名な一節を思い出した清少納言は、御簾を高く巻き上げて雪景色を見せました。雪を見たいという定子の気持ちを察したのです。


今まさに、バスターミナルの待合室から外の風景は見たいのですが、定子のように外を覗く勇気もなく、あわててて、すぐに、乗鞍高原温泉に引き返しました。


さて、今日の宿がある乗鞍高原は、乗鞍岳の東山麓に広がる標高1200m〜1500mの高原で,乗鞍岳中腹から自然湧出する温泉を引湯した100軒ほどの宿が点在し乗鞍高原温泉郷を形成しています。

宿の近くは、雨がやんでおり、付近を散策すると、なんと屋根の止まったジョウビタキのオスが見つかりました。

散策の途中で雨がしとしと降ってきたので、早速、退散しました。

鳥見はできなかったので、宿の近くで見つけた植物、カラマツソウ、ギボウシギボウシについた水滴、ヒオウギアヤメを掲載します。



乗鞍高原の風景

屋根にとまったジョウビタキ(オス)

カラマツソウ

ギボウシ

ギボウシと水滴

ヒオウギアヤメ