なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

再掲:アオバズクの親子

最近、腕を捻挫したため当分カメラで撮影することができません。

そこで、以前、2014年7月下旬に掲載した「アオバズクの親子」をそのまま掲載します。


鎮守の森(ちんじゅのもり)の青葉の茂った細い木の枝でアオバズクの親子が休んでいます。

アオバズクは渡り鳥で青葉の季節に全国に飛来し秋には南方に帰るフクロウの仲間です。

人家の近くの森で「ホー、ホー」と鳴くので、フクロウと思っている人も多いのですが、フクロウは身体がもっと大きくて黒目です。アオバズクは金色の目です。

この森のアオバズクの子供は、木の枝の上の方に2羽、下の方に3羽いました。下の3羽は一羽は重なっていて2羽に見えました。上の2羽の子供は、葉っぱに隠れていて写真には写っていません。

子供はかなり大きくなっていて、顔は幼いですが、親と同じくらいの大きさです。

一般に、アオバズクは、樹洞に巣を作り、1回に2-5個の卵を産むそうです。

抱卵はメスのみが行い、この期間オスは巣の周囲で見張りを行います。抱卵後25日程で卵は孵化し幼鳥は巣立ち後もしばらくは親鳥に餌をもらうようです。

私が、いままで見たアオバズクの子供は4羽が最高だったのですが、今回は5羽いたのでびっくりしました。

子供たちのとまっている枝の近くの上と下の枝に両親がとまって見張りをしています。

アオバズクの親子は、明るいお昼は苦手なようで目をつぶって寝てばかりです。

なかなか目を開けてくれません。

そこに、うるさいヒヨドリが飛んできて枝にとまって鳴きました、

びっくりしたアオバズクの子供は丸い目を大きく開いてヒヨドリを睨(にら)めつけました。

アオバズクの子供は、金色の目をした可愛い子です。

それでも、猛禽(もうきん)らしく鋭い顔つきをしています。

ヒヨドリなら安心だと思ったのか、この子はまた寝てしまいました。

子供たちはじっとしていると思っていましたら、突然、3羽の子供の右の一羽が近くの木に飛び移りました。

飛ぶ練習をしているようです。

アオバズクの子供たちは、もうすぐ巣立っていくことでしょう。





「こくげんを たがへず夜々の 
         青葉木菟(あおばずく)  (飯田蛇笏)