なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

再掲;カヤクグリー富士山奥庭

今回も2013年7月掲載の「カヤクグリー富士山奥庭」をそのまま掲載します。


富士山奥庭の水場にカヤクグリもやってきました。ウソが水浴びをしていましたが、カヤクグリは、全然、気にしていません。ウソも他の小さな鳥に対するような、いばった態度は、カヤクグリにはみせません。

カヤクグリは、堂々と水辺の中央に歩いていって、そのまま気持ちよさそうに水浴びをはじめました。満足するまで水浴びをして、岸まで歩いて地上に戻り、ウソを無視して、水辺を堂々と歩いて、身体を乾かしながら姿を消しました。


カヤクグリは、全長14cm。全身こげ茶色に見える、日本準固有種(世界中で日本と南部千島列島にしか棲んでいない)の鳥とのことです。北海道、本州、四国の高い山の針葉樹林やその上部のハイマツ帯で繁殖しているようで、冬季には丘陵や低山地、沢にある藪地などの標高の低い場所へ移動し、単独もしくは数羽からなる小規模な群れを形成し生活するそうです。

(冬のカヤクグリの写真は、このブログの記事一覧でカヤクグリと入力して記事検索していただければ、今年の1月24日の「雪の上のカヤクグリ」の写真などをみることができます。)


和名の「茅潜、萱潜」(かやくぐり)は、冬季に藪地(カヤ=ススキなどの総称)に潜むように生活することからきているようです。冬には標高の低い山地に、時には丘陵地や平地にまで来ることがありますが、いずれも林の中。沢沿いの薮で見ることが多く、地上で虫や草の種子を食べています。

「チュリ チュリ チュリ チュリリリ ヒリヒリ」などと聞こえる早口の澄んだ声でさえずります。




閑話休題ージョルジュ・ジューバン 「夜は恋人」


昭和39年ころ、テレビから「マルマン深夜劇場」のオープニングメロディ「夜は恋人」のトランペットと、魅惑的な、中原美沙緒さんの歌声が流れてきます。この深夜に聴くテーマ音楽は、私に「大人の世界」を感じさせ、ぞくぞくするほど興奮させられた記憶があります。この番組は、当時の洋画専門チャンネルで、毎晩よく観ていました。

この曲「夜は恋人」は、フランスのトランペッター、ジョルジュ・ジューバンの名演奏で知られています。当時、日本では、トランペットの曲が流行っていて、2人のトランペッターが、大人気でした。1人がイタリアのニニ・ロッソで、もう1人がフランスのジョルジュ・ジューバンでした。

ジョルジュ・ジューバンは、1923年生まれ、今年90才で、今でも、ご健在のようです。
彼は、1950年代後半から1980年代にかけて一世を風靡し、“黄金のトランペット”と呼ばれる人気トランペッターでした。

今日は、このジョルジュ・ジューバンのモノラル/ステレオのCD 「GEORGES JOUVIN BEST 20」を聴いてみました。

このCDは、1986年制作のもので、ずっと廃盤になったままです。全部で20曲収録されています。1番目収録の「夜空のトランペット」から20番目収録の「哀愁のコルドバ」のうち、「夜は恋人」は、5番目に収録されています、

ニニ・ロッソの演奏で有名な「夜空のトランペット」とこの「夜の恋人」は、モノラル演奏で他の曲は全部ステレオです。この2曲はモノラルですが、とてもいい録音でほとんど気になりません。「夜空のトランペット」は、ニニ・ロッソが本流で、このジューバンの演奏はチョット洗練された、都会風の演奏です。流石に「夜は恋人」の演奏は本人の演奏なので、とても魅力的です。

9番目に収録されている「皆殺しの歌」の演奏もすばらしく、ディミトリ・ティオムキンのこの音楽は、ジョン・ウェインが扮するシェリフの主人公、飲んだくれの助手のディーン・マーティン、ガン・マンのリッキー・ネルソンなどの活躍する西部劇映画「リオ・ブラボー」をなつかしく思い出させました。

久しぶりにトランペットを聴いてみると、夏の暑い日に、トランペットの澄んだ音色はとても爽やかでいいものですねぇ〜。