なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

秋のエナガ

エナガシジュウカラの混群が秋の公園の枝の間を飛び回っています。

その混群の中で、小さくて可愛らしいエナガは、とても人気のある小鳥です。

小さなくちばしと「いたずらずき」そうな「つぶらな瞳」、大きく膨らました丸いピンクのお腹、長い柄(え)のようなシッポを持った、マシュマロのような真綿に包まれたふわふわしたとても小さな体のエナガは、チュルリチュルリと可愛らしい声でさえずりながら休む間もなく飛び回り、枝先の小虫を捕獲しながら忙しそうに飛び去っていきました。

エナガの体長はスズメと同じ14cmですが目方はスズメが23gに対してエナガは7gくらいです。
1円玉が1gだからエナガはわずかに7枚分の重さしかありません。

エナガの名前は、尾羽が あまりに長くて、ひしゃくの柄のように見えることから名づけられたようです。

秋もだんだん深まってまいりました。

ふと、薄田泣菫(すすきだ」きゅうきん)の近代詩の一節を思い出しました。


ああ大和にしあらましかば       薄田泣菫


ああ、大和(やまと)にしあらましかば、
いま神無月(かみなづき)、うは葉(ば)散り透(す)く神無備(かみなび)の森の小路(こみち)を、
あかつき露(つゆ)に髪ぬれて、往きこそかよへ、
斑鳩(いかるが)へ。平群(へぐり)のおほ野(の)、高草(たかくさ)の
黄金(こがね)の海とゆらゆる日、・・・



今回もED 40-150mm F2.8 PRO 1.4xテレコンバーターキットをOLYMPUS OM-D E-M1 のボディに装着して35ミリ換算420ミリF4.0ズームとして試写しました。

合焦スピードが速いので気持ちよく撮影できました。