なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

荒れ野に可憐に咲くピンクの花キツネノマゴ(狐の孫)

荒れ野の中にひっそりとキツネノマゴの花が咲いています。

この花は、立秋の頃から道端や野に小さな花を付け始め、しばしば群生し、小さいながらも良く目立ち、四角い茎と唇形花でシソ科の花ように見えますが、そうではなくキツネノマゴ科の花とのことです。

日本、中国、朝鮮半島に広く分布し、中国の古典にも記載されている薬草で、漢方の生薬名を爵床(しゃくじょう)と言い、関節炎、風邪の解熱剤、古くは目薬としても使われたそうです。

キツネノマゴ(狐の孫)の名前の由来に定説は無く、花が子狐の顔に似ている、あるいは、花序の形(花の付いている部分)が狐の尻尾に似ている等の説があるようです。

雑草の中にも人知れず可憐に咲く花もあるのですねぇ〜!

かつて、昭和天皇は、「雑草という名前の草は無い」という意味のことをおっしゃったことがあるようで、長い間昭和天皇侍従長だった入江相政さんという方が、「宮中侍従物語」という本でこのことについて触れられているようです。

つまり、どんな草にも名前や役割はあり、人間の都合で邪険に扱うような呼び方をすべきではない、ということをおっしゃりたかったようなのです。

キツネノマゴの花言葉は、「可憐」とのことです。

今回もED 40-150mm F2.8 PRO 1.4xテレコンバーターキットをOLYMPUS OM-D E-M1 のボディに装着して35ミリ換算420ミリF4.0ズームとして試写してみました。