なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

田んぼから一斉に飛び立つオオヒシクイの群れ

今年も霞ヶ浦に隣接する茨城県稲敷市の稲波干拓地(いなみかんたくち)の約230haの広々とした水田地帯の江戸崎付近に130羽を超えるオオヒシクイが飛来しています。

11月26日のお昼頃まで休んでいたオオヒシクイたちは午後に一斉に飛びたちました。

飛び立つ時に「グワワ・・・」と騒がしく鳴きながら飛んでいきます。

大きな鳥が一斉に飛び立つ姿は勇壮で、とても感動的です。



ここでヒシクイの出てくる歴史的名言をご紹介します。



 「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」(史記-陳渉世家)

(書き下し文)

   燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや


司馬遷(しばせん)の史記(しき)に記載されている名言です。陳勝(ちんしょう)は若い頃、日雇い農夫をしていました。仲間に対して大きなことを言って馬鹿にされていましたが、陳勝は「嗟呼燕雀安知鴻鵠之志哉」(ああ、燕や雀のごとき小鳥にどうして鴻(ヒシクイ)や鵠(白鳥)といった大きな鳥の志がわかろうか)と意に介さなかったということです。


これらの写真はLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm / F4.0-6.3 ASPH. / POWER O.I.SをOLYMPUS OM-D E-M1 のボディに装着して35ミリ換算800ミリF6.3ズームとして手持ちで撮影してみました。