なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

木陰で鳴くアブラゼミ

8月は、セミの季節です。蝉しぐれが聞こえています。セミの鳴き声は、暑い夏をさらに暑く感じさせるのですが、この声を聴かないと真夏の感じがしませんね。


「やがて死ぬ けしきはみえず 蝉の声」    (松尾芭蕉


一般的解釈:蝉はもうすぐ秋になればはかなく死ぬに決まって
    いるのに、今は少しもその様子がなくやかましい
    ばかりに鳴きたてていることだ。
 
    たとえ短い命でも「今、ここ」を精一杯生きる生
     の充実感を詠んでいます

鈴木大拙仏教学者文学博士))の解釈

蝉というものは、まあ、ジュージューと啼きたてて、ずいぶん神経をいらだてるもんだが、面白いといえば面白い。ジュージューと何も惜しまず、あとに残さない力を半分出すなんてことはない。小さな蝉の全部がジューになって出るですな。それを芭蕉が聞いた。聞くと芭蕉は理屈をいう。蝉はやがて死ぬのだが、今日死のうが、そういうことには蝉は頓着しない。持っておる全部を吐き出して、ジューとやるところに、いわれぬ妙がある。それを芭蕉が見たに相違ないのです。


以下の写真はパナソニックの高倍率ズームデジカメLUMIX DMC-FZ300で撮影しました。