なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

我が家の黄色のバラ

我が家の鉢植えのバラです。

もうずいぶん前に買ったバラで花の名前も忘れてしまったのですが、真夏に懸命に咲いています。

名前も忘れて申し訳なく思っています。

 

「我はけさ うひにぞ見つる 花の色を

        あだなる物と いふべかりけり」

       紀貫之古今和歌集』 巻10-0436 物名

 

意訳:私は今朝初めて見たけれど、この花の色を見ての感想は、移ろいやすく、はかないものと言うべきものだった。


「さうび」すなわち薔薇バラという詞書ことばがきがつけられた一首です。
「けさうひに」の中にもさうひの三文字を巧みに詠みこんでいます。

紀貫之は、ほんとうに初めて見たのかどうかはわかりませんが、バラを詠み込んだ和歌としては初出ということなので、当時は珍しい花であったことは間違いないようです。


以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。