咲き始めた梅にメジロが花の蜜を吸いにやってきました。
「我が宿の 梅の下枝(しづえ)に 遊びつつ 鶯鳴くも 散らまく惜しみ」 (万葉集)
意訳:我が家の庭の梅にウグイスが来てよく遊んでくれるのですが、
まるで上枝で鳴くと梅の花が散るのを惜しむかのように下枝でばかり鳴いているのです。
梅に遊びに来る小鳥は多分メジロで下で鳴いているのはウグイスではないでしょうか?
この歌は実景を詠んだのではなく、想像して詠んだと考えられますが、もし実景ならばこの時期のウグイスの鳴き声は、地鳴きか、不完全なホーホケキョだったと思います。
やはりこの時期、梅に良く遊びに来る小鳥はメジロが主流ですよねぇ〜!ウグイスはムシクイですもの。
「春たてば 花とや見らむ 白雪の かかれる枝に うぐひすぞなく」
意訳:春になったので、うぐいすは 梅の枝にふりかかった白雪を花とでも思って鳴いているのでしょうか
この歌になると、春の代表は梅とウグイスでなくてはならないようです。ちなみに俳句でもメジロの季語は「秋」となっているようです。梅にメジロなら春の季語でも・・・やはり昔の人は梅にウグイスなのですね。
このメジロは、梅にやってきましたが、人の気配を感じたのか?すぐに飛んでいってしまいました。
以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズ EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM をCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。