なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

畦でホロ打ちするキジ

畦の真ん中に出てきたキジは立ち止まりほろ打ちを始めました。手賀沼遊歩道付近では、4月から6月初旬位までよく見かけます。


ほろ(母衣)打ちというのは、キジの繁殖期にオスキジがケーンケーンと2回鳴いて、その2回目の時に激しく羽を打ち鳴らします。その為、「どどどどっー」という音が聞こえる時があります。この音が風にはためくほろ(母衣)に例えてほろ打ちと名づけたようです。

ほろ(母衣)という言葉は、背中に背負う袋状の物です。


蛇足ですが、母衣は後方から矢を射かけられるのを防ぐための武具で、これを使用できる武将を「母衣衆ほろしゅう」といいます。この「母衣衆」は主君直属の使番(伝令将校)が用いるもので、伝令・偵察・戦功の監察など武功・器量ともに優秀な者(エリート)が選抜されていたそうです。例えば加賀百万石初代藩主 前田利家は若年時、織田信長の赤母衣衆筆頭だったとのことです。


いよいよ春も酣(たけなわ)となってまいりました。



蛇食ふと 聞けばおそろし 雉の声」   (松尾芭蕉



以下の写真は、SIGMA 高倍率ズームレンズ Contemporary 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM をCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。