なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

れんげ畑

最近、あまり見かけなくなった「れんげ畑」を我孫子市内の畑で見つけました。


「もの出来ぬ 痩田うつくし 蓮花草」     (正岡子規


レンゲ畑は農家が毎年植えているもので、土づくりが目的でした。

レンゲなどのマメ科植物の根には根粒菌という微生物が共生するのですが、この根粒菌は空気中の窒素を取り込み、栄養分に変えます。

そして花が満開になった時期に、栄養をため込んだレンゲを田んぼにすきこむことで豊かな土壌ができるということです。

近年では田植えの時期の変化や化学肥料の普及などによって、レンゲを植える農家は少なくなってしまいました。


以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。





喫茶去ーイギリスのテノールイアン・ボストリッジ/ジュリアス・ドレイク(ピアノ演奏)の歌うCDシューベルト「春にD882」を聴く




春にふさわしい曲を聴きたくてイアン・ボストリッジの「シューベルト歌曲集」のCDの中に収録されている「春にD882」を聴いてみました。

シュルツェの詩による「春に」は、その美しさと切なさで聴き手の胸に迫ってきます。

ボストリッジの歌声は、若々しく美しい声で、聴いていて気持ちが良い歌唱です。
透き通るような素晴らしい声はこの曲の持つ雰囲気を十分に伝えてくれました。

さらに彼の音楽性や人柄が音楽に一層の輝きを与えています。

参考のために以下にシュルツェの詩の最初の部分の歌詞を掲載します。

 
Im Frühling, D882
 春に

私は静かに丘の斜面に座っています、
 空はとても澄み切っており、
 風は緑の谷間を戯れる。
 ここは最初の春の光が注いだ時
 振り返りみると、とても幸せな場所だった。



Still sitz' ich an des Hügels Hang,
Der Himmel ist so klar,
Das Lüftchen spielt im grünen Tal,
Wo ich beim ersten Frühlingsstrahl
Einst, ach so glücklich war.