なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

落石岬洋上を飛ぶオジロワシ

落石岬(おちいしみさき)は、北海道根室市根室半島の付け根に位置し、太平洋に突き出た岬で海岸線は断崖絶壁になっています。


この絶壁にオジロワシの家族が棲んでいるようで、数羽のオジロワシが飛び交っていました。


オジロワシの大きさはオスが約80cm・メスが94cmで、翼開長(翼を広げた大きさ)は180〜220cmほどでオオワシに次ぐ大型の鳥類です。


オスとメスは同色で、成鳥は全身褐色(黒みがかった茶色)をしています。ただ、頭部から胸にかけてと雨覆(風切・小翼羽以外の翼)は淡い色をしていて、下腹と風切(翼の一部)はやや色が濃くなっています。くちばし・足・虹彩は黄色で、白いしっぽは緩やかなくさび形をしています。


日本では1970年に国の天然記念物に指定され1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定されているそうです。北海道では1954年に初めて繁殖が確認され、1998年に56ペア、2008年に約150ペアの繁殖が確認されている[とのことで絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。



「鷲の山 けふきく法(のり)の道ならで かへらぬ宿に ゆく人ぞなき 」  
              (前大僧正慈円 新古今和歌集



意訳:霊鷲山(りょうじゅせん)で今日聞く法華経の教えという一乗の道をとおらなければ、憂き世にもどることのない不退地におもむく人はいない。



以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。