なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

霧多布岬を飛ぶアマツバメ

根室と厚岸の間の霧多布には太平洋岸に少し突き出た半島があります。この半島の先端が湯沸岬(とうふつみさき)通称「霧多布岬」で高さ40mの断崖絶壁が続きます。


もともとこの霧多布岬は北海道と砂州でつながっていたそうですが、1960年のチリ地震による津波の影響で砂州は分断され島となってしまい霧多布大橋でのみ本土と繋がっているとのことで、この島の先端にあるのが霧多布岬です。


その霧多布岬の断崖の上空を数羽のアマツバメが飛んでいました。


アマツバメは、アマツバメアマツバメ科に分類される鳥です。全長約20cm、羽を広げた状態(翼開長)は約43〜48cmで体重は約340〜374gです。


スズメ目ツバメ科とアマツバメアマツバメ科は見た目がそっくりなため同じ種類の鳥と思われがちですが、足の構造などが異なるため違う種類の鳥だそうです。


アマツバメは、地上で歩く能力がないので常に飛行していて繁殖の巣にいるとき以外は交尾も睡眠も水浴びすら空中で行い降りることはないそうです。


飛行速度は世界最高水平飛行速度を記録した時速169kmに達することもあり、鳥類の中でも最速の部類に入ります。


参考までに普通のツバメは平均時速40〜50kmの速度で飛ぶそうです。


アマツバメは、飛行速度が速いので撮影することが難しい鳥のひとつですが、なんとか撮影できました。



「あそぶとも ゆくともしらぬ 燕かな」    (向井去来)



霧多布岬(撮影:ドコモ スマートフォン Xperia(TM) Z5 Compact SO-02H内臓カメラ)

以下の写真は、キヤノン望遠ズームレンズEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMをCanon EOS 7D Mark II に装着し手持ち撮影しました。

アマツバメ