なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

10羽のエナガ団子

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 以下バラけたエナガたち

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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMに1.4倍のテレコンを装着し手持ち撮影しました。

4月21日、桜の散った北柏ふるさと公園に10羽のエナガの子供の集団(エナガ団子)が現れました。

体を寄せ合って体温を保持しつつ飛ぶ練習をしていましたが、夕刻には、ちりじりの一羽ごとにバラけてしまいました。

エナガは、冬の終わりに繁殖期を迎え、苔を集めて木の枝に巣を作るようです。クモの糸や鳥の羽を集めた、保温性の高い、ボールのような球状の巣だそうです。

ヒナが産まれると、エナガの親鳥はエサ集めに大忙しですが、エナガは親でなくても大人たちがヘルパーとなって一緒に子育てを行うので安心です。

みんなの協力によって成長していくヒナですが、巣立ったばかりの時は、まだうまく飛ぶことができません。

そのため、群れで行動し、休憩するときなどは一本の枝に並んでとまります。こうしてエナガたちが寄り添い合う様子は、“串団子”に見立てられ、俗に「エナガ団子」と呼ばれています。

親鳥でさへ可愛いのに、その幼い子どもたちの集まりは、とても癒やされますし、小さな命の尊さを実感させてくれますね。

5年ほど前、千葉県の大町公園でエナガ団子から1羽の雛が落下しました。

子育てに忙しい親鳥は、羽をすり減らし、惨めな弱々しい姿になりながらも、その雛の近くに寄り添い、人目を顧みず自分を犠牲にして雛を守り、その雛も力をふりしぼつて頑張り見事に飛び去ったことを鮮明に思い出しました。

その時、「親の愛の尊さ」を小鳥から教わりました。

今日もエナガの親鳥は、懸命に子どもたちを守っているように思います。

 鳥類研究家ジャック・ドラマンの所謂「カラ類の巡邏じゅんら」の全種類の小鳥たちが子育てを手伝ってくれると良いのですが・・・

付近にシジユウカラ、コゲラも見かけましたので期待したいですね!