なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

冬のすみれ

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上の写真はキヤノンEOS5DにCanon Zoom Ultrasonic 28-80mm 1:3,5-5,6を装着

して手持ち撮影しました。

 

1月31日午後、寒い北風に震える我が家の鉢上の「すみれ⌋です。

 

 風も吹くなり 雲も光るなり

 生きてゐる幸福は 波間の鴎のごとく漂渺とたゞよひ

 生きてゐる幸福は あなたも知ってゐる 私もよく知ってゐる

 花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど

 風も吹くなり 雲も光るなり。

              林芙美子

 

我が家のすみれも生きている。皆さんのおかげで私も生きている。限りない試練に耐えながら‼️

生きている幸福をかみしめて。

 

フルサイズの撮像素子を持つキヤノンの古い一眼レフカメラEOS 5D と古い低価格の純正ズームレンズで撮影しました。まだまだ当分使えそうですよね。

 

注 キヤノンはカメラ用超音波モータを初めて商品化したメーカーです。キヤノンでは超音波モータを略してUSM(Ultrasonic Motor)と呼びます。初めてUSMを採用したレンズは1987年に発売されたEF300mm F2.8L USMとのことです。

今回使用したズームレンズは、安価ですが、EF バヨネットマウントなのにレンズ名にEF とつけないでミリ数の前にUltrasonicと誇らしげに名付けた自慢のレンズのネーミングのような気がします。

 

パンジービオラ・スミレの違いは、パンジーは花が大きくて、ビオラは小さい。スミレはパンジービオラの原種だそうです。みんなすみれの仲間のようです。

 

宝塚の「すみれの花咲く頃⌋は、春を告げていますから「すみれ⌋は、春の花と思っていました。ですから、寒い時期の冬に咲いているのに違和感がありました。

 

でも、この歌の原曲は、「すみれ⌋ではないようです。

 

二木紘三氏の歌物語の解説によれば、

 原曲はドイツの作曲家フランツ・デーレが1928年に発表した“Wenn der weiße Flieder wieder blüht”(白いニワトコがまた花咲くとき)。作詞者は「奥様お手をどうぞ」のフリッツ・ロッター。

 ドイツ語圏での大ヒットを受けて、翌1929年、フランス語の歌詞をつけてパリの劇場で歌われました。これがシャンソンとして知られる“Quand refleuriront les lilas blancs”(白いリラがまた花咲くとき)です。
 Fliederにはリラという意味もあるので、ドイツ語のタイトルがそのまま使われたことになります。

 このころパリに滞在していた宝塚歌劇の演出家・白井鐵造がこの歌を大いに気に入って、日本に持ち帰り、自ら日本語詞をつけて、昭和5年(1930)上演の『パリゼット』の主題歌として使いました。
 『すみれの花咲く頃』としたのは、このころはまだ、リラ
(英語ではライラックが日本人にはあまりなじみがなかったからだといいます。

 以後、この歌は宝塚のシンボルソングとして、長く歌われることとなりました。また、シャンソンが日本人に愛好されるようになったのは、この歌がきっかけだといわれています。

とのことです。

 

春が待ち遠しいこの頃です。