なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

木陰から獲物を狙うモズ

f:id:digibirds:20200214103613j:plain

f:id:digibirds:20200214103633j:plain

上の写真は、EOS7Dマーク2にCANON EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを装着して、手持ち撮影しました。

 2月14日朝、梅の古木の枝にスイーと鳥が止まりました。

モズです。

 

餌は、見つけられないようです。

すぐに飛んで行ってしまいました。

 

「春されば 百舌鳥(もず)の草潜(ぐ)き見えずとも 我れは見やらむ 君があたりをば」

      (春之在者 伯勞鳥之草具吉 雖不所見 吾者見将遣 君之當乎婆)

                      万葉集 作者不詳

意訳:春になるとモズは草むらに潜って姿が見えなくなりますが、見えなくとも私はあの方のいる家の辺りを見てしまいます。

 

喫茶去  ウラニアのエロイカを聴く

 

今年はベートーヴェン生誕250周年とのことです。

今日は、曰く付きのウラニアのエロイカを聴くことにしました。

 

フルトヴェングラーウィーン・フィル
ベートーヴェン交響曲第3番『英雄』(ピッチ修正版)
レーベル : デルタ クラシックス  

 

1944年12月録音の有名な「ウラニア」の「エロイカ」です。何故そういう言い方をするのかというと、戦後しばらくして、これをウラニアというレーベルが演奏者のオーソライズをとらないままに発売し、フルトヴェングラーから発売差し止めの裁判を起こされ発売中止となったことによります。
そのあまりに名演ぶりに、噂を呼んで、これのウラニア盤のLPは一時一枚20万ほどの値段で中古市場で取引されたこともあったそうですが、フルトヴェングラーが亡くなった後、いくつかのレーベルから正規に発売され、CD時代になっても何種類ものこの演奏のCDが存在します。

この復刻版のCD は、年代にしては聴きやすい録音で、戦中の緊迫感や迫力が伝わって来ます。でも、ちょっと緊張してしまいます。

確かに、騒がれるだけの名盤だと思いました。

豪快で颯爽たる演奏です。