上の写真は、ライカのコンパクトデジカメD-LUX3 (35mm判換算28~112mm、F2.8~4.9のLeica DC Vario-Elmaritレンズ)で手持ち撮影しました。
6月10日我が家のガクアジサイです。いっぱい咲きました。
6月11日(木)11時、九州北部・関東甲信・北陸・東北南部の梅雨入りが発表されました。九州北部や関東甲信では平年より遅く、北陸や東北南部では平年より早い梅雨入りです。
アジサイの喜ぶ季節になりました。
喫茶去
1944年11月12日のライヴです。推進力に満ちた「エグモント序曲」、きらきら輝く「ピアノ協奏曲1番」ピアノアニア・ドルフマン、弦楽四重奏曲第16番の編曲と、ベートーヴェンの名曲を、好調時のトスカニーニの素晴らしい指揮ぶりで鮮やかに演奏しています。音質もかなり良好で、NBCのアナウンサーの声も録音されているので当時の放送を聴いているような気がしました。
エグモント序曲
ゲーテの戯曲「エグモント」の付随音楽として作曲された中の序曲のようです。現在ではおそらくこの序曲しか演奏されることは無いようですが、それでもベートーヴェンの数少ない序曲を代表する作品のひとつのようです。
「弦楽四重奏曲第16番」の第2&3楽章は、「七重奏曲」とならんでトスカニーニが好んで合奏で演奏したもので、1938年3月のNBC交響楽団との初のディスク録音セッションでも取り上げられているそうです。
ベートーヴェンは5曲のピアノ協奏曲を作っています。その第1番ということなのですが,これは楽譜の出版順で,実際には第2番の方が先に作られているそうです。曲全体のスケール感も第2番よりも大きく,両端楽章の充実した快活な響きと中間楽章の深い雰囲気が好対照を成している完成度の高い曲となっています。
アニア・ドルフマンは、1899年7月9日、南ロシア、ウクライナ地方オデッサ生まれ。早くよりピアノに対して才能を示し、11歳でデビュー。同じころ同郷の神童ハイフェッツとの共演も果たしているようです。その後パリ音楽院に学び、名教師として知られたイシドール・フィリップに師事。卒業後ロシアに帰国するも革命の混乱を避けてヨーロッパに戻り、1920年から約15年間にわたってロンドンをベースに積極的な演奏活動を行ない、メンゲルベルク、ビーチャム、ヘンリー・ウッドら名だたる名指揮者と共演して1936年にニューヨーク・デビューを果たして成功を収めたドルフマンはアメリカに拠点を移したようて1939年にはトスカニーニとNBC交響楽団による歴史的なベートーヴェン・チクルスの最終日に「合唱幻想曲」を演奏して絶賛を博し、世界一流のピアニストとしてその名声を高めたとのことです。
このCDの彼女のベートーヴェンのピアノ協奏曲1番は、とても優雅で美しく見事な演奏です。