なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

桔梗の蕾

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上の写真は、Ymobileスマホのエクスペディア8で撮影しました。

秋の七草の桔梗(キキョウ)は6月頃から秋まで咲くそうです。

日本でも古くから親しまれている植物です。

清々しい青紫色をしている星形のお花と紙風船の様に蕾が可愛く膨らむ花が魅力的ですね。

喫茶去

四国のお遍路で有名な弘法大師

空海著 「秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)」の序

の中のリフレインの表現について


「三界狂人不知狂 四生盲者不識盲
 生生生生暗生始 死死死死冥死終」

三界(さんがい)の狂人(きょうじん)は狂せるを知らず。 四生(ししょう)の盲者(もうじゃ)は盲(めし)いなるを識(し)らず。
 生まれ生まれ生まれ生まれて生(しょう)の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し。

注:
三界(さんがい):欲界・色界・無色界の三つの世界
四生(ししょう):胎生=人・動物、卵生=鳥など、湿生=虫など、化生=精霊・妖を言う
意訳
 すべての人は自分が狂っていることを知らず、
  すべての生きものは自分がめくらであることに気付かない。
 何度も生まれ変わっても、生きるということがわからない。
 何度も死んでも、死ぬということがわからない。

お大師さん空海のほとばしるような感情の見事な表現です。

ノーベル物理学賞で有名な湯川秀樹の著作

「 天才の世界 」

の冒頭で空海のことが記載されています。

空海は単なる仏教人ではなく、漢文や中国語の通訳翻訳などの語学の達人であり凄い詩人であり、文学者であり、文学評論もでき、優秀な土木建築のエンジニアであり、教育者であり、書道家であり、美術や彫刻のデザイナーであり、政治コンサルタントであり何でもできるマルチタレントの凄い天才と指摘しています。

今の時代に彼のような凄い人物が出て欲しいと痛切に思います。