上の写真は、キヤノンのコンデジ・パワーショットSX420ISで手持ち撮影しました。
7月27日我が家のアジサイの花も終わりに近づき、赤から青く変化しました。
梅雨も終わりに近よりづいているのでしょうか?
喫茶去
リリー・クラウスのモーツァルト ビアノソナタ全集
より9番〜12番を聴く。
この全集は、廃盤で入手困難な東芝EMIのモノラルのCD全集です。
このCDはシャルランの録音なので名録音と言われています。
CD3
同第10番ハ長調K.330
同第12番ヘ長調K.332
とても清楚で美しい演奏で満足しました。
12番の流麗な演奏も素晴らしいです。
喫茶去
物質優勢の宇宙
について
最初に東北大学理学部のニュートリノのネット解説より解説記事を掲載し、その後で今年の4月のニュートリノ検出記事を掲載します。
東北大学理学部の解説記事
素粒子ニュートリノは電荷がなく、質量が他の素粒子に比べて際立って小さく(最も軽い電子の500万分の1以下!)その値は正確にはわかっていません。一方、宇宙には莫大な数のニュートリノが存在し、宇宙の誕生と進化に大きな影響を与えていると考えられています。そのためニュートリノの性質の解明は素粒子及び宇宙物理学の最重要課題の一つとされています。中でも近年、特に注目されているテーマが、ニュートリノとその反粒子である反ニュートリノが同一であるという可能性(マヨラナ性)です。もしこれが事実なら、非常に重いニュートリノの存在が自然に導かれ、観測されるニュートリノの異常なまでの軽さや、宇宙がなぜ物質優勢なのかを説明できる可能性があります。すなわち、無から生まれ物質と反物質が完璧に同じ量であったはずの誕生期の宇宙から、なぜ反物質がなくなり物質のみの世界となったのか、つまりなぜ我々が存在しているのか、という極めて根源的な謎への道筋が開ける可能性があります。
今年4月のニュートリノ検出記事
2020.04.16
T2K 実験国際共同研究グループ
高エネルギー加速器研究機構
東京大学宇宙線研究所
J-PARC センター
プレスリリースによる
T2K 実験では、茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設J-PARC で大量のミュー型ニュートリノまたは反ミュー型ニュートリノを生成し、295 キロメートル離れた岐阜県飛騨市神岡にあるスーパーカミオカンデ検出器で測定しています。ニュートリノの一部は、295 キロメートルを飛行する間にニュートリノ振動現象によりミュー型から電子型に変化します。
ニュートリノ振動現象においてCP 対称性が破れていると、ミュー型から電子型への変化確率に、ニュートリノと反ニュートリノで違いが生じます。破れの大きさを決める量はCP 位相角と呼ばれ、-180 度から180 度の値を取り得ます。0 度と180 度であった場合はCP 対称性が保存していることに、それ以外の角度であった場合にはCP 対称性が破れていることになります。CP 位相角が-90 度の場合には、電子型ニュートリノへの変化確率が最大に、反電子型ニュートリノへの変化確率が最小になります。90 度ではその逆です。
2018 年までにT2K 実験が取得したデータから、電子型のニュートリノが90 個、反ニュートリノが15 個観測されました。図2 はスーパーカミオカンデで検出された電子型のニュートリノと反ニュートリノの例です。実際の測定では、測定器が物質でできていることなどから、ニュートリノの方が反ニュートリノよりも観測されやすいため、観測数から振動の確率を注意深く決める必要があります。観測された結果は、CP 位相角が-90 度である場合に予想される観測数(ニュートリノで82 個、反ニュートリノで17 個)に近く、CP 位相角が90 度の場合の予想観測数(ニュートリノで56 個、反ニュートリノで22 個)とは大きく異なりました(図3)。今回、CP 位相角の値を推定するために必要な統計的手法を更新し、CP 位相角の値として、-2 度から165 度の領域が99.7%の信頼度で排除されることがわかりました。