なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のアブラゼミ

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上の写真は、EOS7Dマーク2にCANON EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを装着して、手持ち撮影しました。

8月16日手賀沼遊歩道の木陰で鳴いていたアブラゼミてす。

ジージーと騒がしく鳴いていました。

上の梢を探してみましたが見つかりません。あまり近くで鳴くのでよく見ると、すごく低い幹に止まっていました。

すぐ手で捕まえれる幹です。

灯台下暗し

ですねぇ

 

ところで皆さんは、かつてニイニイゼミ論争があったことをご存知でしょうか?

 

松尾芭蕉が『奥の細道』で東北に旅をし、山形藩の領内にある立石寺(りっしゃくじ)という山寺を訪ね、そのときに詠んだ句

 

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

 

はあまりにも有名です。

 

この芭蕉が詠んだ「蝉」とはどんなセミだったのでしょうか。


これについては、歌人斎藤茂吉芭蕉研究家の小宮豊隆が、昭和初期に激しく論争して現地調査したことがあります。

斎藤はアブラゼミだとこだわり、小宮はニイニイゼミだと主張しました。

 

芭蕉が山形を訪ねた時期と二種類のセミの活動時期を比べてみることになり、実際に立石寺で現地調査しました。

 

すると、5月27日(旧暦、新暦では7月13日)ごろ、山形県で鳴いているのはニイニイゼミというがわかり論戦に終止符が打たれた、という次第てす。

アブラゼミが鳴き始めるのは8月以降が多い、というわけです。

でも、岩にしみ込む声は、アブラゼミのほうが強いような気がします。

 

喫茶去

 

ケンプ の日本でのベートーヴェン連続演奏会のピアノソナタ全集

 

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ウィルヘルム・ケンプ 1961年 ベートーヴェンピアノソナタ全曲連続演奏会ライヴ (Wilhelm Kempff / The Beethoven Piano Sonatas )

全曲、文京公会堂にて、NHKが収録
※美麗函+ケース入:9枚組、モノラル

 より


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Disc5 1961年10月16日/文京公会堂(ライヴ)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3
ベートーヴェン/ケンプ編:エコセーズ WoO.86
グルックブラームス編:ガヴォット~『アウリスのイフィゲニア』より

を聴く 

 

ケンプ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(LP第1回録音)

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ステレオの全集1964〜1965年スタジオ録音盤

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ケンプのベートーヴェン ピアノソナタ全集は、1920年代から40年代に吹き込まれた未完の78回転、1950年代のモノラル(スタジオ)、1960年代モノラル(ライブ)、ステレオ(スタジオ)の4種類が残されています。

SPの未完の全集は所有していません。

 

1950年代モノラル時代のスタジオ録音盤と日本ライブ録音盤それとこの64〜65年のグラモフォンのスタジオ・ステレオ録音盤の3つのCDは所有しています。

 

日本ライブ録音盤とステレオ録音盤の

どちらもケンプはベートーヴェンと同化して情熱的に弾いています。

 

私は、第1回のモノラル盤の若きケンプの弾く演奏も円熟したステレオ録音も大好きですがライブは、会場の雰囲気や段々調子を上げてくるケンプの心の動きを感じるとることができるので、こちらも大好きです。