なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

大日如来坐像


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上の写真は、スマホ Ymobile エクスペディア8で撮影しました。


東京国立博物館の常設展示場の

重要文化財 大日如来坐像

です。

 その説明文は、以下の通りです。(この仏像の由来は説明されていませんでした。)

 

密教において、大日如来は 森羅万象の根源であり、あらゆる仏はそ の化身とされます。仏の王とされるため、 如来としては珍しく王族の 姿で表わされます。 胸前で両手を組むのは、金剛頂経 という 経典に説かれる姿です。細身の体つきや、なだらかな衣文に平安時代後期の 特色を示します。(以上)

 

密教の教えでは、大日如来は宇宙そのものであり、また阿弥陀如来薬師如来をはじめとする他の仏様もすべて、大日如来が変身した姿です。

大日如来がいなければ、ほかの仏様も存在できません。

 

そして仏様だけでなく、すべての生き物も大日如来から生まれたとされています。


つまり「この仏様がいなかったら私達は生まれてなかった」という訳です。


私は、大日如来は、全宇宙の創造者と考えています。

 

大日如来の「大日」は、「偉大な太陽」という意味です。大日如来は智恵の光を放ち、その光は太陽と違って夜でも暗くならず、いつもこの世のすべてを照らしています。「普通の太陽」よりもはるかに上の「すごい太陽」ということで、「大日=偉大な太陽」と呼ばれているんですね。

 

ネットの仏像ワールドより大日如来の説明を以下に引用します。

 

大日如来(だいにちにょらい)とは?
大日とは「大いなる日輪」という意味です。太陽を司る毘盧舎那如来がさらに進化した仏です。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。また、すべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。

 

大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの異なる捉え方があります。金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。また、胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。この2つが揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がるのです。
ご利益
現世安穏、所願成就。また、未・申年生まれ守り本尊です。
大日如来(だいにちにょらい)の像容
本来、如来は出家後の釈迦の姿をモデルとしているため装飾品は身に付けていませんが、大日如来だけは別格で豪華な装飾品や宝冠を付けています。また、螺髪(らほつ)ではなく、髪を結い上げています。

 

金剛界胎蔵界の姿でそれぞれ印の形が違います。金剛界大日如来は、左手の人差し指を立て、その人差し指を右手で包みこむ智拳印の印相をしています。一方、胎蔵界大日如来は、腹の前で両手の全指を伸ばして組み合わせる定印です。
有名寺院と像
奈良県円成寺
大日如来(だいにちにょらい)の真言
金剛界:オン アンビラウンケン
胎蔵界:オン バサラダトバン

 

 

喫茶去

ハイフェッツのヴァイオリン協奏曲を聴く


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 ブラームス    ヴァイオリン協奏曲 <1955.2.21&22>
 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 <1957.4.19>

 

ハイフェッツ(ヴァイオリン),ライナー指揮,シカゴ響

 

このCDは、この組み合わせの初版のCDです。リビングステレオのロゴが輝いています。

 

リビング・ステレオ=音が躍動する、生き生きとした生演奏のようなステレオ!ステレオ録音が実用化された1950年代半ばから60年代初頭にかけての時期は、各レコード会社がこの新しく画期的な技術を用いて数多くのレコードを矢継ぎ早に生み出しましたが、RCAは、ステレオ録音の開発と発展にもっとも積極的に関わり、成果をあげたレコード会社です。1953年10月にステレオ録音(「バイノーラル録音」)の実験を開始したRCAは、いくつかのセッションでの試行錯誤を経て、1954年3月、ライナー=シカゴ響のセッションでの実用化にこぎけたのです。当時一般家庭での再生システムはまだモノラルでしたが、ステレオ技術にレコードの将来性を感じたRCAは積極的に2チャンネルおよび3チャンネル録音を推進しました。1955年にはステレオ・テープデッキの市販が始まり、その3年後の1958年にはついにステレオLPの技術が開発され、RCAはついに「リビング・ステレオ」LPを発売、「ハイファイ・ステレオ」の黄金時代の幕開けを告げたのです。「リビング・ステレオ」とは、ちょうどこの時期にRCAが発売したステレオ・レコードに付けられていたロゴで、いわば「生き生きとした、生演奏のようなステレオ」という意味であり、左右のスピーカー・コーンの間にLIVING STEREOの文字が踊るデザインは、優秀録音の代名詞でもありました。

 

ハイフェッツとライナーが共演した唯一の録音。ブラームスは、ハイフェッツ2度目、チャイコフスキーは3度目の録音。両巨匠ががっぷりと組み、独特の味わいをもたらした名演として記憶に刻まれる録音です。

胸がスカットする爽快なブラームスと詩情豊かなチャイコフスキーの見事な演奏です。