なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

大晦日 歳末玉手箱 アカガシラサギ着地 大晦日玉手箱 白樺峠の鷹

大つごもり

2020年も最後の日になりました。

今は、年の最後の日は、大晦日(おおみそか)がよく使われていますが、古語では「大つごもり」とも言われていました。

大つごもり」は、「大晦」「大晦日」とも書きます。

晦日になると、樋口一葉の短編小説「大つごもり」を思い出します。

また、第27回キネマ旬報ベスト・テン第1位。昭和28年度芸術祭参加作品で、樋口一葉の短編小説『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』の3編を原作とするオムニバス映画『にごりえ』も思い出します。

この映画は、1953年(昭和28年)11月23日公開された、モノクロ・スタンダードで今井正監督,文学座・新世紀映画社製作、松竹配給の日本映画です。

相当古い映画ですが、この中の「おおつごもり」は、当時の大晦日の大店(おおだな)の様子や、貧者の借金苦の様子がよく表現されていて:久我美子の貧しくも気高いヒロインの演技がしっとりとした樋口一葉文学の世界を味合わせてくれます。

この作品は、年の最後に鑑賞するには、よい作品のような気がします。

さて、今年の最後を飾る歳末玉手箱は、2015年に手賀沼沼南に飛来した夏羽の綺麗なアカガシラサギの着地です。



2020年は、世界史上、記憶される年となりました。

武漢ウイルス厄災の年も良き着地をすることを祈念して、この写真を掲載します。

本年もブログを見て頂きありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

晦日 玉手箱

白樺峠の鷹たち

2010年白樺峠で撮影した鷹たちです。


ハチクマ

サシバ


ノスリ


以下に本年の世相をまとめました。

2020年最後の株式取引となった大納会の30日、東京株式市場で日経平均株価(225種)の終値は、前日比123円98銭安の2万7444円17銭だった。年末の株価としては、史上最高値だった1989年の3万8915円87銭以来、31年ぶりの高値で取引を終えた。

コロナ禍での国際的経済打撃にも関わらず我が国は、31年ぶりの株高で終えました。

来年も、一層の株高が予想されているようです。


今年のアジアの軍事環境は、歴史に残る大変化がありました。

日米豪印「クワッド」
アジア版NATOの実現に向かった年でした。

岡崎研究所のネット記事を以下に引用します。

2020/12/11配信

 11月3日~6日、さらに11月17日~20日、日本の海上自衛隊は、インド洋及びアラビア海域にて、日米豪印(クワッド:4か国)の海軍共同訓練「マラバール2020」に参加した。インド洋ベンガル湾での訓練では、海上自衛隊護衛艦「おおなみ」が、他3か国の駆逐艦フリゲート艦等と海空演習を行った。アラビア海では、護衛艦「むらさめ」が参加した。インドや米国の海軍は空母も参加して行われた。

 これに関して、11月25日付けの米フォーリン・ポリシー誌で、同志コラムニストのSalvatore Babones(バボネス)は、今のNATO北大西洋条約機構)は軍事的というよりは政治的な組織で、クアッド(Quad:日米豪印4か国協力)をアジア版NATOと呼ぶのに問題はない、と述べている。

 バボネスの論説は、クアッドはアジア版NATOと称されるが、今日のNATOは冷戦期のNATOとは異なり、軍事面ではテロ対策、サイバー安全保障、弾道ミサイル防衛といった分野が主で、それ以上に軍備管理、エネルギー安全保障、環境といったより政治、社会的な分野で活動しているので、アジア版NATOと称されても特に懸念する必要はないだろうと言っている。
さらにこのクワッドにフランスも加わりました。

産経新聞の記事を下に引用します。

11月29日から12月1日まで訪日したフランス海軍トップのピエール・ヴァンディエ参謀総長(53)が産経新聞の単独インタビューに応じた。中国の脅威をにらんだ日米豪印4カ国の連携枠組み「QUAD(クアッド=英語で4の意味)」との共同訓練に参加すると述べ、インド太平洋地域でクアッドと連携を強化する方針を明らかにした。
さらにイギリスは、来年初めからクィーン・エリザベス空母機動部隊をアジアに派遣します。

英国では11月、ボリス・ジョンソン首相が、新たな防衛強化策として、最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を来年初めからアジア地域に派遣する方針を明らかにした。

 同空母は、全長280メートル、排水量6万5000トンと、英国海軍史上最大級の艦船。建造費31億ポンド(約4310億円)をかけて、2017年12月に就役した。艦橋が前後に2つある特殊な形状をしている。自衛隊も導入した垂直離着陸可能な最新ステルス戦闘機「F35B」を運用する。東アジアに長期展開する見通しだ。

このように、中国戦狼外交の失敗による中国軍事包囲網の成立は、アジアにおける各国の軍事プレゼンスを大幅に変化させました。

この事態では、中国の一帯一路の一帯は挫折に追いこまれと考えられます。

中国が、アジアで、自ら戦争を始める可能性は、普通に考えれば、非常に薄いと考えられます。

尖閣諸島や台湾への軍事行動は、自国民の支持を維持するため続けるでしょうが、本格的な軍事行動は、避けると考えられます。


また、将来的には、我が国の自国防衛の為の和製トマホークのニュースが年末に出ています。

日本の防衛の抑止力になることが期待されています。


 新対艦誘導弾は防衛装備庁が平成30年度から研究を始め、令和2年度までに計105億円の関連予算を計上した。4年度までに試作品を開発し、同年度中に性能試験を行う計画だ。

 射程は約2千キロで、日本からの地上発射でも中国や北朝鮮が射程に入る。レーダーからの被探知性を低減させるステルス能力や、複雑な動きで敵からの迎撃を防ぐ高機動性も追求する。地上発射に加え、艦船や航空機からの発射も可能にする。

 12式地対艦誘導弾は、今月18日の閣議で射程の延伸が決まった。当面は従来の約200キロから900キロ程度に延ばすが、最終的に1500キロを目指す。

 政府は平成29年にF35戦闘機に搭載するノルウェー製の「JSM」(射程500キロ)と、F15戦闘機に搭載する米国製の「JASSM」「LRASM」(ともに射程900キロ)の取得を決めた。新型の対艦誘導弾と12式の射程はこれらを大幅に上回り、射程1600キロ以上とされる米国の巡航ミサイル「トマホーク」にも匹敵する。

 長射程ミサイルの導入について、政府は「自衛隊員の安全を確保しながら相手の攻撃を効果的に阻止する」と説明する。相手の射程を上回るミサイルを持つことで事態への対処を容易にする狙いがあり、主に島嶼(とうしょ)防衛を想定している。

 南西諸島に配備した場合、1500キロあれば平壌を、2千キロあれば北京をほぼ射程に収める。政府は12月の閣議決定で敵基地攻撃能力をめぐる検討の無期限延期を決めたが、北朝鮮や中国が自衛隊の長射程ミサイルを「敵基地攻撃能力」と認識すれば、日本への攻撃自体を思いとどまらせる効果も期待できる。


来年は、穏やかな年となることを願うばかりです。

希望的観測としては、来年の日本経済は、久しぶりの景気回復となるし、外交としては、我が国は、先進国のリーダーとなりそうです。

良き丑年になりそうな気がします。