なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

梅林のジョウビタキ

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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

 

2月6日、坂田ヶ池総合公園に出かけました。

池の脇の梅林では紅梅が咲き初めています。

その梅の香に誘われたのか、ジョウビタキのオスか、梅の木で鳴いていました。

かなり人に慣れて、近寄っても逃げません。あちこちに止まって楽しませてくれました。

ジョウビタキの、接頭語のジョウとは翁の意味で、オスの頭部の白い部分を、銀髪に見立てたものと言われています。

 

ヒタキとは、「火焚き」のことです。

 

これはジョウビタキが短い距離を飛び回る際に、火にも見える濃い橙色の尾羽をぱっと開く様から由来しているとも、「カッ、カック」と鳴く声が、火打石を打ち合う音に似ているからともいわれています。

「カッ、カック」以外に、時として、かなり高い声で「ヒッ、ヒッ」とも鳴き交わしています。

 

この梅林では、「ヒッ、ヒッ」と鳴いていました。

 

 

梅一輪一輪ほどの暖かさ       (服部嵐雪 )

 

 

梅林の暖かい陽だまりの庭石の上で「おにぎり弁当」を食べました。

 

そばでジョウビタキが鳴いています。

 

なんとも穏やかな昼下りです。

 

喫茶去

星祭り節分祈祷会の御札


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高野山成福院より「お守り」が届きました。

これで、今年も、安心して過ごせます。

 

「星祭り」とは、一年の災いを除くために、各人に定められた「本命星(ほんみょうじょう)」、「当年星(とうねんじょう)」などの諸星を祀る法要のことを言います。
一年の始まりの節目である節分に行われます。『宿曜経すくようきょう』によれば、すべての人はあらかじめ定められた星に属して生まれてくるとされています。
「本命星」は、生まれた年の干支(えと)によって定まり、一生変わることのない縁深い星。また「当年星」は、一年ごとに廻ってその年の吉凶を左右する星です。
これらの星によって定まる吉凶を受け、星廻りの悪い年は悪事災難から免れるように、星廻りの善い年はより善い一年となるように祈願するのが「星祭り」の習わしです。

参考

すくよう‐きょう〔スクエウキヤウ〕【宿曜経】 の解説


仏典。2巻。唐の不空訳。七曜・十二宮・二十八宿の関係によって一生の運命や一日の吉凶を判断する方法を説いたもの。

 

遣唐使として中国に渡った弘法大師 空海は、当時の中国でもっとも人気の高かった密教と出会います。

 

帰国時(806年)に、その密教の経典を空海は持ち帰ってきましたが、そのなかに含まれていたのが「宿曜経」です。正しくは「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」といいます。

 

この宿曜経が成立したのは8世紀後半、空海が出会ったときは成立してから40年後のことといわれています。

 

8世紀、「不空三蔵」という僧が、中国からインドへ仏教を学びに渡った際、「宿曜経(インド占星術)」を学んできました。それを弟子の司馬史揺や楊景風に口述し、筆記させたと序文にあります。