なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

巣穴を掘るコゲラ

コツ、コツ、コツと音がします。静まり返った雑木林の中でコゲラが巣作りをしています。ずいぶん穴が深くなってきているので、顔を穴に突っ込んで、内装工事をしているようです。ひとしきり、この作業を繰り返して、一休みのために飛び立ちますが、すぐに穴…

薔薇 サンライト・ロマンチカ

秋の気配(けはい)が強く感じられる季節になりました。秋に咲くバラは、春のバラよりも寂しい感じがするものが多いように思います。それでも、秋なのに、輝いているバラもあります。光り輝くような黄色の「サンライト・ロマンチカ」。淡い太陽の光を、一身…

アカゲラ秋時雨(あきしぐれ)

雲が厚く太陽の光を遮(さえぎ)って、鉛(なまり)いろの空が広がっています。雨がポツリポツリと降り出しました。時雨模様(しぐれもよう)の寒い日になってきました。暗い疎林(そりん)に、アカゲラが飛んできて、枯れ木にとまりました。羽に空気を一杯…

獲物をねらうモズ

秋の爽やかな空の下、モズの鳴き声が聞こえてきました。木のてっべんで鳴いています。辺りを見渡しながら獲物をねらっているようです。あっちをむいたりこっちを向いたりしていますが、獲物は簡単に見つからないようです。それでも長い間じっと辛抱してねら…

薔薇-アンドレ ル ノートル

秋の爽(さわ)やかな光を浴びて、バラ園がほのかな香りを漂(ただよ)わせています。「アンドレ ル ノートル」との標識が、ついたバラの前で、つい立ち止ってしまいました。 上品なバラです。その標識の説明によれば「柔らかい杏色の大輪花をつぎつぎに咲か…

カワセミのダイビング(えび編)

チィーという鳴き声がしました。カワセミです。カワセミがやってくる時、この鳴き声をよく聞くことができます。池のほとりの大きな木にとまりました。葉っぱに隠れて姿がよく見えません。高い木の上から魚を狙っているようです。ずいぶん長い時間をかけて狙…

カワセミのダイビング(魚編)

カワセミが池のほとりの木の飛びこみ台からじっと水面(みなも)を見つめています。何度も仕切り直しをして、身構えています。獲物の魚は、なかなかその下には来ていないようです。長い時間が流れていきます。長いと言っても15分か20分くらいでしょうか…

金木犀(きんもくせい)

我が家の2本のキンモクセイの木から、猫の額の庭にも甘い香が漂ってきています。 この木犀は中国では「桂花」というそうです。 日本では、中国・明(みん)の時代の詩人、高啓(こうけい)という人が詠んだ漢詩が有名です。 題桂花美人 高啓 (けいかびじん…

稲雀(いなすずめ)

秋の朝、淡い光につつまれた電線にスズメが楽しげに遊んでいます。この電線の下は。まだ、これから収穫する黄色の波の稲穂の海が広がっています。スズメにとって豊穣の海です。この時期、雀は、一番嬉しい時なのかもしれません。嬉しそうに電線から少し飛ん…

秋の日のノゴマ

ノゴマは、北海道では、夏鳥として繁殖するので、夏にはよく見られる鳥のようです。関東地方では、渡りの時に、低地の藪や竹林などで見ることが出来ます。ノゴマは、コマドリの仲間なので、原野に棲息(せいそく)するコマドリという意味でノゴマと命名され…

マミジロキビタキ(眉白黄鶲)雌

昨日掲載のキビタキ雌の2枚目の写真(現在削除済み)が、マミジロキビタキ(眉白黄鶲)の雌ではないかと、鳥友からのご指摘があり、図鑑で調べてみるとご指摘の通りと思いましたので、マミジロキビタキの雌として再掲するとともに写真も7枚追加して掲載し…

黄鶲(きびたき)の雌

雄のキビタキほど鮮やかではありませんが、雌も可愛い小鳥です。メスは、上面がオリーブ褐色で、下面が淡褐色。腰の羽毛が少し緑色っぽく、オスとおなじようにメスもくちばしと足は黒いです。 先日掲載した雄のキビタキと同じ公園に、このメスのキビタキもい…

山雀(やまがら)

今年はヤマガラがいつもの年より多くみられるようです。いつも見られない場所でもあちこちで見かけます。わざわざ、ヤマガラを撮るために、撮影に出向くことが無いため、見つけても見過ごしてしまうことが多いのです。が、今回は、アカゲラを狙って待機して…

秋の日のアカゲラ

公園の林の中のあちこちでコツコツと音がします。キツツキです。良く見るとコゲラが小さなくちばしで、木の幹に小さな穴をあけています。その音とは別に、コツコツと音がします。アカゲラです。木の幹に縦にとまって、鋭いくちばしで幹をつついて、音で昆虫…

サンゴジュの実を食べるマミチャジナイ

公園のサンゴジュの実が赤く色づいています。マミチャジナイが4〜5羽やってきて、青い葉っぱと赤い実の間を飛び回って、黒く熟した実を選んで食べています。時々、勝ち誇ったように、口をあけて何かを叫んでいるようです。何度も何度も飽きずに枝から枝に…

エゾビタキとその兄弟

秋の日差しを浴びて、2羽のエゾビタキが木々の間を飛びはねています。エゾビタキの名前の由来は、この鳥が、沿海州からアムール川河口域、カムチャツカ半島などで局地的に繁殖するため「蝦夷(えぞ)」の名前がついたとのことです。この渡りの時期には、こ…

 黄鶲(きびたき)の雄

キビタキの雄は、その声と色の美しさでは、我が国の野鳥の中で屈指の鳥です。身体の上の部分は黒く、喉から腹にかけては、鮮やかな濃いオレンジ色で、翼には白い紋があります。 英名では、ナーシサス・フライキャッチャー(水仙色のヒタキ)と呼ばれています…

マミチャジナイ(眉茶鶫)

旅鳥のマミチャジナイが都市公園にやってきました。暗い木陰から時々出てきて,枝にとまったりしています。変わった名前のこの鳥は、昔から日本でよく見られた鳥のようです。マミチャジナイは、以前は、秋になると、カスミ網で多数が捕らえられて、焼き鳥にさ…

オナガの飛び出し

オナガがジャー、ジャーと鳴いています。上を見上げると、4〜5羽鳴きながら飛んでいます。近くの木立の茂みの中に隠れてしまいました。その辺りを動き回っているようですが、葉っぱに隠れてよく見えません。そのうち、枝先に姿を現したので撮影しましたが…

秋の日のエナガ

シジュウカラの混群が飛んできました。エナガもかなり混じっています。忙しそうに枝から枝に飛び移っています。綿のようなふわふわの羽毛にくるまれてマシュマロが動いています。とってつけたような小さなくちばし、黒い点のような目、長い尾っぽが可愛いエ…

ホオジロカンムリヅル再び

10月8日「テレビ朝日」放映の報道によれば「千葉・長南町でアフリカ産のツル・ホオジロカンムリヅルが発見され、話題を呼んでいる。このツルは長福寿寺周辺に住み着いており、その他一般人が鳴き声を説明した。このツルは4年前に千葉・茂原市の植物園から…

秋空に舞うハヤブサ

清々しい秋晴れの青空にハヤブサが悠然と舞っています。ハヤブサもトビのように、輪を描いて飛ぶこともあるようです。高い空から獲物を物色しているのでしょうか?。 私の頭上を旋回しながら飛び去りました。そよ風の吹く秋の一日の光景です。「まなこをあげ…

コアオアシシギの飛び出し

ハス田の中をコアオアシシギが歩いていました。突然、翼(つばさ)を広げて飛び出しました。飛び出したのですが、少し旋回(せんかい)しただけで、またすぐにハス田に戻ってきました。私には、採食(さいしょく)する場所を変えるだけなのに大げさな行動(…

ハス田のオグロシギ

上空をトビが飛んでます。ハス田で採食していたシギたちが、一斉に飛び立ちました。シギたちの大半は、オグロシギです。トビが飛び去ると、シギたちも三々五々にハス田に戻って採食の再開です。オグロシギも水に長いくちばしをつっこんで、夢中で餌をさがし…

エリマキシギの着水

この蓮田にエリマキシギが数羽いました。ひょっとしたら、もっといたかもしれませんが・・・彼らは、最初はハス田の端の畦道近くで餌を探して首を水面につっこんだりしながら、歩いていましたが、餌場を変えるためでしょうか、私たちの近くに飛んで来て水面…

一輪のコスモス

コスモスの花が咲いています。一輪だけのコスモスは、何故か寂しい気配です。 野口雨情の詩集「沙上の夢(さじょうのゆめ)」の「垣根の外」のコスモスも 秋のそんな感じを詠ったのでしょうか? 秋晴れの 垣根に咲いた コスモスよ 人なつかしい 桃色の 淡い…

青い柿

秋は、まだ浅いのでしょうか? 柿も青いままです。熟れていないので食べれば渋いことでしょう。 加賀の千代女の俳句に意味深長な句があります。 千代女が初夜の時に詠んだ句です。「渋かろか知らねど柿の初ちぎり」 昔、初夜の時 新郎が新婦に「あなたの家に…

公園のエジプトガン

エジプトガンは、サハラ砂漠以南のアフリカに住んでいる鳥だそうです。日本では、動物園などでみられますが、一般に観ることは、出来ません。このエジプトガンは、数年以上前からこの公園の池に住み着いていつでも観ることができます。今では、カルガモを蹴…

秋と栗

秋の柔らかい日差しを浴びながら、茶色の栗の実がイガからのぞいています。「路傍の秋」がここにありました。「いよいよ秋だ!」と確信しました。寺田寅彦(てらだとらひこ)の俳句に「栗(くり) 一粒 秋 三界(さんがい)を蔵(ぞう)しけり」 という栗の…

秋を呼ぶモズの声

モズのキチキチと鳴く声が聞こえるようになりました。この声を聞くと秋が来たと感じるのは、私だけではないと思います。サトウハチロー作詞 中田喜直作曲 「小さい秋みつけた」 の童謡にもモズは、登場します。 ♪ 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた…