なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

葭原で囀る珍鳥オオセッカ

オオセッカは、中国東北部と日本のそれぞれごく限られた地域にしか分布していない珍しい野鳥です。日本のオオセッカは大陸の種と区別され、日本の準固有種なので、英名は、Japanese Marsh Warblerと言われています。以前は、オオセッカは、セッカの仲間と考…

葭原で鳴くコヨシキリ

利根川河口で、オオセッカ、コジュリン、オオヨシキリとともにコヨシキリも鳴いています。コヨシキリは、オオヨシキリより遅くやってきて、オオヨシキリのなわばりを避けて、葭原の限られた場所で、局所的に鳴いています。葦の先の高いソングポストで囀るの…

葭原で鳴くオオヨシキリ

彼方此方の葭原で、オオヨシキリが、囀っています。声の割にはあまり、姿を現しませんが、時々、葦の先端で大きな赤い口を開けて、囀る光景に出くわします。"よしきり"という言葉は、オオヨシキリ、コヨシキリの両方を含みますが、普通は、オオヨシキリを指…

小雨にけむる高原のイカル

「キキコキー、キフィ キーキョ フィー」綺麗な囀りが、聴こえてきます。イカルです。木立にとまりました。葉っぱの陰に姿を現しました。今度は、別の枝に飛び移りました。少しづつ全身が見えてきました。山荘の餌台の餌を狙っているようです。餌台の止まり…

アカゲラのメスとオス

アカゲラのメスが、雨上がりの八千穂高原の木立にとまりました。大きな木の幹をらせん状に登っていきます。こちらに顔を出したときに撮影しましたが、その後、どこかに姿を消しました。 同日の午後、「軽井沢野鳥の森」の渓谷の上流から、こちらに鳥が、飛ん…

ヨシゴイ芦原を飛ぶ

芦原でヨシゴイが飛んでいます。サギの仲間では、最も小さいサギですが、飛ぶ姿が、スマートで、美しいサギです。このヨシゴイが飛び始めると「夏が来たなぁ」と感じますね。今は、あまり飛びませんが、子育ての時期になれば、もっと頻繁に飛んでくれると思…

巣材を運ぶツバメ

ツバメたちが畑に集まっています。何かをくわえて飛んでいきます。ツバメの巣を作る材料をくわえているのです。つがいのツバメが、協力しながらペアでやってきます。何組かツバメがこの場所にきているようです。巣を作るため何度もやってきて、巣をすこしづ…

大空を悠然と飛ぶサンカノゴイ

サンカノゴイが、葭原で、ボォー、ボォーと低い声で鳴いています。遠くの葭原から突然、飛び立ちました。こちらに、どんどん近づいて、私のほうに飛んできます。目の前にやってきたサンカノゴイは、悠然と飛び去っていきました。ほんの一瞬の出来事でしたが…

笹川のコジュリン

今年も、天保水滸伝で有名な、利根川下流の笹川で、夏羽のコジュリンに会ってきました。ホオジロに似た綺麗な声で鳴いていました。環境省レッドリスト絶滅危惧II類(VU)に分類される稀少種です。この夏羽のコジュリンの涼しげな鳴き声を聞くと、毎年夏を感…

高原の地雨の中のウソ

八千穂高原の地雨の中、ウソたちが、餌を求めてやってきました。山荘の庭の餌箱にあるヒマワリの種が、狙いのようです。靄に烟る素朴な庭園にオスもメスも三々五々やってきます。夢中になって食べています。餌台からはなれても、近くの枝にとまって少し休ん…

お父さんと一緒 タマシギの親子

タマシギは、オスが子育てします。4羽のヒナを連れて歩きながら、餌のとり方などを教えています。お父さんと一緒で、子供たちは。とても嬉しそうです。お父さんタマシギも子供たちを安全な場所に移動させて、見守りながら子育てしています。微笑ましい家族…

ミソサザイの囀り

八ヶ岳山麓の渓谷でチリチリチリと澄んだ鳴き声があちこちで聞こえます。ミソサザイの囀りです。駒鳥の声も聞こえます。同じ渓谷で、生活しているようです。欧州では、ヨーロッパコマドリと対になって現れることも多いので、ヨーロッパコマドリがオス、ミソ…

鴛鴦涼し(おしすずし) 夏

暑い初夏の日差しの中、暑がりのオシドリの夫婦が、暑さをしのいでいます。オスのオシドリは、水面をスイスイとすべるように移動して、涼しい茂みに姿を消しました。メスのオシドリは、日陰の暗い場所で水浴びを盛んに繰り返して、サッパリとした気分で浮か…

八ヶ岳山麓のコマドリ

八ヶ岳山麓の渓谷に小鳥たちの鳴き声が響き渡ります。コマドリのオスが出てきました。あちこちを飛び歩きながら餌をさがしています。此処は、先日掲載のコマドリの出現場所とまったく違う、遠く離れた場所ですが、コマドリの仕草は、同じです。でも、このコ…

山に自生する藤の花

5月になると、あちこちの山に自生する藤の花をよく見かけます。普段は花がないので、そこに藤があるのかは、わかっていないのですが、紫の花が垂れ下ると気が付くのです。「わが宿の 池の藤波咲きにけり 山時鳥(やまほととぎす) いつか来鳴かむ」 (古今…

春の夢

モンシロチョウが、ピンクの花の周りをヒラリ、ヒラリと飛んでいます。カメラを構えて蝶を追っていると、ファインダーから見える蝶などの景色が、ピントが、はずれてぼんやりと見えます。「春の夢」を見ているような気がします。 平家物語では、その冒頭で、…

カワウの飛び立ち

手賀沼に浮いていた、カワウが突然飛び立ちました。水に浮いている時に羽を広げると、いったん体が少し水面に沈みます。身体が大きいし、体重もあるので、懸命に、足で水面を蹴りながら、羽ばたきを繰り返します。何度も足で水面を蹴って、ようやく飛び立つ…

睡蓮(すいれん)の花

手賀沼遊歩道の睡蓮の花です。今年も綺麗に咲いています。ドイツの詩人、ハイネは、「睡蓮の花」を恋の歌に仕上げました。この詩は、シューマンの歌曲集「ミルテの花」の「Die Lotusblume 」として歌われる、有名な恋の歌です。 「Die Lotusblume」 詩: ハ…

水浴びするタマシギ

今日も暑い日になりました。子育て中のタマシギのオスも水たまりに出てきて、水浴びをし始めました。大きな水たまりで、羽ばたきしながら水浴びをします。その後、もう少し小さな水たまりに移動して、羽を広げて、乾かしていました。撮影してる私も水浴びし…

手賀沼のカワセミの魚とり

5月なのに真夏のような暑い日になりました。手賀沼の湖面の空気も暑さで陽炎のように揺れています。そんな中、手賀沼の湖面を、カワセミが水平に飛んできて、湖面に突き出た、竹竿の上にとまりました。どうも若いオスのカワセミのようです。竹竿の上から、…

干潟で餌を探すキアシシギ

キアシシギが干潟で餌を捜して歩き回っています。仲間のキアシシギが、自分の餌を探しているエリアに入ると、侵入したキアシシギにむかって、突進して追い払います。 干潟の少し小高い場所で休んでいたキアシシギも、先ほど、仲間を追い払って確保した、餌の…

カワウの魚とり

2羽のカワウが飛んできて、水に浮かんでましたが、頭を水中に突っ込んでいます。魚とりを始めたようです。突然、1羽のカワウが、首をあげました。魚を咥えています、自慢そうに首をふっています。しばらく、咥えていましたが、再度、首を振った時に、呑み…

湯西川の遅い春

鬼怒川温泉から川治温泉を越えて湯西川温泉に至る。山奥である。ここの春は遅い。5月に、桜が咲いている。我孫子では、花が散っている「石楠花」の花も、「水仙」も今咲いています。「芝桜」も岩にへばりついて、必死に春を歌っています。湯西川温泉付近、…

雌のクロジ

オスのクロジの夏羽は、とても綺麗なので、クロジのオスの撮影には、夢中になるのですが、メスのクロジは、色の冴えないアオジのような感じなので、つい、見逃してしまいそうになるのです。今回もオスのクロジは、いっぱい撮影しましたが、雌のクロジの写真…

雌のコマドリ

オスのコマドリの色は、色鮮(いろあざ)やかなので、つい、オスばかりを狙(ねら)ってしまいますが、メスのコマドリも、目がパッチリの可愛い小鳥です。オスがメスに近づいても、このメスはオスを追い払ってしまいます。 オスより強いメスのコマドリでした…

風薫る5月

5月になって、新緑が、目に飛び込んできます。山々は、緑に輝き、ピンクや、白などの花々の上を、そよ風が吹き抜けてゆきます。風薫(かぜかお)る5月の真っただ中。雪解け水も沢に押し出し、激しい流れをみせてくれます。 「目には青葉 山ほととぎす 初鰹…

峠のコマドリ

5月の太陽が、森林を初夏のたたずまいに変貌(へんぼう)させて、小鳥たちが、初夏の歌を歌います。ここは、甲斐(かい)の山の中です。まわりには、まだ、わずかに残雪をみることができます。陽だまりは、暖かですが、そよ風は少し冷たく感じます。暖かい…

やっと会えたコルリの雌

コルリのメスは、鮮(あざ)やかな青色のオスと比べて、オリーブ色の地味な色の鳥ですが、とてもかわいい顔をしています。目がぱっちりで、足も長いので、とてもスマートに見えますね〜。メスは、警戒心が強いのか、今まで、ずっと会えませんでした。撮影仲…

美しい夏羽のクロジ

クロジは、春になると、夏羽に変わります。このブログで、1月5日に掲載した、冬羽のクロジのオスと比較してみると、今回の「夏羽のクロジ」のオスが、とても素敵に変身したことが分かります。このクロジの夏羽は、茶色の混ざった冬羽から、きれいなグレー…

はびこるソウシチョウ

この鳥は、元来、日本には、いない鳥ですが、江戸時代から、輸入され、本格的に日本に入ってきたのは、1980年以降とのことで、中国大陸からの輸入が激増したようです。この鳥の価格は非常に安価だったため、外来生物法が施行されるまでは、どこのペットショ…