なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

市川市動植物園のバラー正雪(まさゆき)

バラを扱ったオペラにリヒャルト・ シュトラウス作の「ばらの騎士」があります。タイトルの「ばらの騎士」というのは、このオペラで、ウィーンの貴族が婚約の時に立てる使者で、婚約のあかしとして「銀のばらの花」を届けるという「当時の貴族間で行われてい…

市川市動植物園のバラ「ラ・セビリアーナ」

真夏日が続きそうな気配ですね。そこで、夏にふさわしい情熱的な赤い薔薇「ラ・セビリアーナ」をご紹介させていただきます。 さて、詩人ロバート・バーンズ のよく知られた詩にA Red, Red Rose「赤い薔薇」があります。ロバート・バーンズ Robert Burns(175…

市川市動植物園のバラ「インカ」

「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」 小野小町(古今和歌集) (春の長雨が降っている間に桜の花の色は、むなしく衰(おとろ)え色あせてしまいました! 恋や世間のことを思い悩んでいるうちに、私の美貌(びぼう)も衰え…

市川市動植物園のバラ「 コンラッド・ヘンケル 」

バラの名前の命名は、人の名前を記念してつけられることがよくあるようです。このバラも、第二次世界大戦後のドイツの経済復興に貢献した建築家 コンラッド・ヘンケル (Konrad Henkel)の75歳の誕生日を記念して命名されたそうです。ネットのバラ図鑑によれ…

市川市動植物園の「バラ祭り」の「羽衣」

「市川市動植物園」のバラ園で「バラまつり」(見学無料)が開催されています。バラのトンネルを抜けるとこじんまりとしたバラ園に今が盛りと満開のバラが私たちを迎えてくれます。バラのむせ返るような複雑な匂いにも包まれます。バラのトンネルの最初に咲…

巣に運ぶ魚をとるカワセミのお父さん

雑木林に囲まれた古池に横たわる枯れ木の上ににオレンジ色の鳥をみつけました。オレンジ色のお腹の羽がボサボサの少し「やつれたカワセミのオス」です。このカワセミのやつれた姿は、土に掘った横穴の巣(す)にいる家族に、新鮮な捕(と)れたての魚を頻繁…

路傍に咲く紫陽花(あじさい)

「紫陽花(あじさい)や 藪(やぶ)を小庭の 別座敷」 (松尾芭蕉) 路傍(ろぼう)にアジサイが咲いていました。いつもは何気(なにげ)なく通る道ですが、今日はとても輝いています。それは、路傍に咲くピンクの大輪(たいりん)のアジサシたちが何の変哲…

魚を突き刺して飛ぶアオサギ

アオサギが魚をくわえて印旛沼の葭原を飛んで行くのを見つけました。かなり大きくて重そうな魚のようです。このアオサギは、どうもクチバシの先で魚を突き刺して捕まえたようです。魚をクチバシで突き刺したまま飛んでいるようです。ここから少し離れた都合…

ムクドリのさえずりとモーツァルト

いつも見かけるムクドリですが、とくに最近よく見かけます。電線の上でとても楽しそうに囀っていました。近づくと、こちらに気付いて飛び去りました。 ムクドリのさえずりは、有名なエピソードがあるようです。 1784年の春、モーツァルトの家計簿にムクドリ…

印旛沼の葭原でさえずるオオヨシキリ

蘆原(よしはら)のあちらこちらでオオヨシキりとウシガエルの鳴き声が聞こえます。サンカノゴイの鳴き声も聞こえてきます。ヨシゴイも飛びました。ここは印旛沼。印旛沼の夏鳥が一通りそろいましたが、まだ、写真撮影には早いようです。サンカノゴイは、声…

干潟のオオソリハシシギ

暗い曇り空の下、干潟に20〜30羽くらいの群れが干潟のアオサと水路との水際(みずぎわ)に分散して採食していました。群れから離れて1羽がアオサの緑の絨毯(じゅうたん)の上を歩きながら、ゴカイなどのエサを探(さが)しています。ところで、オオソリハ…

干潟を走るチュウシャクシギ

干潟でチュウシャクシギの小さな群れが休んでいます。群れにキアシシギが近づいています。その群れの端にいたチュウシャクシギが干潟を走り出しました。カニか何かエサをみつけたようです。獲物(えもの)にむかって長い足で懸命(けんめい)に走ります。速…

田んぼのキョウジョシギと干潟のキョウジョシギ

♪早苗(さなえ)植えわたす、夏は来ぬ!印西市発作地区(いんざいしほっさくちく)の田んぼの上をそよ風が吹き抜けていきます。五月晴(さつきば)れの青空の下、田植え後の畦(あぜ)に12〜13羽のキョウジョシギがいました。畦を歩きながら頭を振ってクチバシ…

カキツバタの池から飛び立つ2羽のセイタカシギ

2羽のセイタカシギが、カキツバタの咲いている池に降り立ちました。最初、2羽はお互いに近くにいましたが、餌を求めて次第(しだい)に散(ち)り散(ぢ)りになりました。そのうちの1羽がカキツバタの咲いている池の縁(ふち)に近づいてきました。セイ…

晩春に羽ばたくヒドリガモ

多くのカモが春の渡りで姿を消しているのに3羽のヒドリガモが帰らずに残っています。オス2羽とメス1羽です。ヒドリガモの家族かもしれません。3羽が同じ水域で動き回っていましたが、そのうち突然羽ばたき始めました。何度も羽ばたいていました。遅(お…

水辺の杜若(かきつばた)に近づくセイタカシギ

五月雨(さみだれ)そぼ降る中、セイタカシギが水辺(みずべ)の杜若(かきつばた)に近づいてきました。水辺の貴婦人(きふじん)といわれる美しいセイタカシギなので、杜若の紫の花と同化して一幅(いっぷく)の絵となりました。セイタカシギは、1998年版…

行水(ぎょうずい)するハクセキレイ

暑い日になりました。小鳥たちも暑さをしのいでいます。「カラスの行水(ぎょうずい)」という言葉がありますが、カラスだけではなく他の鳥たちもやっています。暑さに耐えかねたハクサキレイも手賀沼遊歩道付近の水場で、長時間、行水していました。 「行水…

沼南の花菖蒲

手賀沼の沼南(しょうなん)の乾燥した畑に綺麗(きれい)な花が咲いていました。 「五月雨(さみだれ)に 沢辺(さわべ)のまこも 水越えて いずれ菖蒲(あやめ)と 引きぞわづらう」 源頼政 (太平記) この歌は、昔、弓の達人の源頼政(みやもとのよりま…

メダイチドリの千鳥足とブラック・ショールズ方程式

谷津干潟でメダイチドリの動きを見ていると、千鳥足で動き回るため、次に行く場所の予測が困難です。このような千鳥足はランダムウォーク(Random Walk)と呼ばれ、日本語訳では酔歩(すいほ)といわれています。どっちに動くか確率が五分五分であることから…

新緑の中で囀るオオヨシキリ

日曜日は五月晴(さつきば)れの清々(すがすが)しい日になりました。 オオヨシキりが気持ちよさそうに囀(さえず)っています。このオオヨシキリは、小高い新緑の木をソング・ポスト(さえずる場所)にしているようです。この木の下に葭原もあるのですが、…

谷津干潟のハマシギ

ハマシギが飛んで干潟に舞い降りました。ハマシギの群れは最初は集団でいましたがそのうち思い思いに離れ出て各自エサを採りはじめました。ハマシギがあちこち歩き回っていると干潟の貝が盛大に汐を飛ばしてシャワーのように降り注いでいます。もう初夏の風…

春の青空の下でさえずるホオジロ

手賀沼遊歩道で綺麗(きれい)な囀(さえず)り声がきこえてきました。あたりを探してみるとホオジロが囀っています。大きな口を開けて「我が世の春」をしきりに囀ります。聴(き)いていてもこちらまで楽しくなってきます。ホオジロは、冬の日でもよく晴れ…

干潟のダイゼン

干潟をダイゼンが走り回っています。ゴカイが大好きなダイゼンが、あちこちに立ち止まっては、ゴカイを探し出して引っ張り出し、水で洗ってから食べたりしてます。歩きながら立ち止まり、あたりを警戒し、また、ゴカイを探します。旅の途中で訪れたこの干潟…

レンゲ畑のモンキチョウ

手賀沼遊歩道近くにレンゲ畑があります。子供の頃には、たくさんあったレンゲ畑です。この時期をとても楽しみにしているモンキチョウがレンガ畑の上を飛んでいます。ひらり!ひらり!なんのくったくも無さそうに飛んでます。 小学唱歌 「蝶々」 野村秋足作詞…

リラの花の咲く頃

振替休日も終わり、まだ少し宴の後の日が続いてゆきそうですね。このゴールデン・ウィーク直前の手賀沼遊歩道付近でリラの花が咲いていました。リラはフランス名(Lilas)でライラックが英語名(Lilac)とのことです。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)と…

大きな虫をフライング・キャッチして呑み込めなくて困るオオヨシキリ

河原の葭原のあちこちででオオヨシキりが盛大に囀(さえず)っています。大きな虫をフライング・キャッチしたオオヨシキリが飛んできて葦にとまりました。少し大きすぎたのか、呑み込めないで苦労しています。飲み込もうと必死に頑張って、時間をかけてよう…

ボタンの花

今年も我が家のボタンが咲きました。ぼたんの花言葉は「王者の風格」だそうですが、猫の額の庭に咲く我が家のぼたんなのですが、堂々とした風格を感じさせます。何の世話もしていない我が家のぼたんですが、毎年、この時期に忘れないで咲いてくれます。この…

干潟に舞い降りる2羽のキアシシギ

干潟で数羽のキアシシギがピーピーと鳴いています。ふと気が付くと、こちらにキアシシギが2羽飛んで来ました。翼を大きく広げて黄色の脚を前に突き出して、とても上手に着地しました。その後、この2羽は、あたりを動き回って採食していました。端午の節句…

農道を歩くキジ♀3羽

広い車の通る農道の上を3羽のキジのメスが、連れだってのんびり歩いています。何かを拾い食いしているようです。キジの子供たちなんでしょうか? ほとんど無警戒に歩いています。のんびりとした雨上がりの午後の田園風景です。 「春の野に 若菜摘みつつ 雉…

ヒナのいる巣を見守る親フクロウ

今年初の真夏日なのに、里山の雑木林の木陰は、そよ風がそよそよと吹きぬけていきます。巣立ち前の子フクロウのいる巣のある木の近くの杉の木立でフクロウの親が巣を見守っています。午前中には、フクロウのヒナが巣から顔を出したようです。夜行性のフクロ…