なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

翅を休めるモンキチョウ

「物好(ものずき)や 匂はぬ草に とまる蝶」 (松尾芭蕉) だんだん春めいてきました。蝶々(ちょうちょ)も顔を出し始めました。堤防の枯れたヨシが倒れている場所にモンキチョウが翅(はね)を休めていました。近づいても動きません。眠っているのでしょ…

手賀沼上空でターンするミサゴ

3月28日日曜日の朝、手賀沼遊歩道を歩いていたら、手賀沼上空に白っぽい鷹が飛んできました。「空飛ぶ漁師(りょうし)」ミサゴです。手賀沼のミサゴに会うのも久しぶりです。いつもは上沼で見かけるのですが、今日は下沼にご出張のようです。最初、見た時…

春を告げる可憐なアマナの花

スギナやつくしの生えている堤防に、アマナが少しばかり花を咲かせていました。 まだ、生まれたばかりのようであまり元気はなさそうです。もっと陽(ひ)に当たると元気になって花弁をいっぱい開くのかもしれません。アマナは、早春、3月の初めごろから4月ご…

春に叫ぶカワセミ

「よろこびか のぞみか我に ふと来たる 翡翠の羽の かろきはばたき} (片山廣子 「翡翠」より)注)翡翠:(ひすい)は、カワセミの別名 久しぶりに近くの公園に行ってみました。公園の池に魚を求めてカワセミがやってきました。岩の上から魚を狙っています…

春の使者「つくし」

「つくし」という言葉は、なにか郷愁(きょうしゅう)を、さそう響き(ひびき)があるような気がします。明治35年、「野菊の墓」で有名な伊藤左千夫(いとうさちお)が正岡子規(まさおかしき)に紅梅の下に土筆(つくし)を植えた盆栽(ぼんさい)を贈った…

宿坊・一乗院

弘法大師空海は高野七口(こうやななくち)といわれる,たくさんある登り口の中から九度山(くどさん)から高野山の大門に続く道を表参道と定め、木製の卒塔婆(そとば)を立てて道しるべにしていました。その「道しるべ」が、木製のため、朽(く)ちてしまった…

高野山・金剛峯寺

高野山というのは、紀伊山中に開かれた壇上伽藍(だんじょうがらん)金剛峯寺(こんごうぶじ)そして空海の眠る奥の院を中心とする宗教都市です。標高1000メートル東西6キロ南北3キロの紀伊山中の盆地は、四方に陣ヶ峰(じんがみね)、楊柳山(ようり…

高野山・奥の院参道

「高野のやまの 岩かげに 大師は 今もおわしますなり」 (清少納言 「枕草子」) 3月21日(本当は旧暦の3月21日なのですが)は弘法大師・空海の命日なのでとても多くの人が参拝していました。高野山・奥の院は、現在も「お大師さんは生きている」との信…

高野山・根本大塔とテングチョウ

本年は、弘法大師(こうぼうだいし)、空海(くうかい)の高野山開創(こうやさんかいそう)1200年にあたり、来月4月には大法要が行われる予定です。大法要の時は混雑が予想されるので、弘法大師の命日の3月21日〜22日に高野山に行ってきました。大…

芽吹く身近な草花たち

「春されば まづ咲く やどの梅の花 独り見つつや春日暮らさむ」 (山上憶良 万葉集) ふと気が付くといつの間にか、早春からまっただ中の仲春に進んできています。そろそろ旅行する時節の到来なので、旅行用の高倍率ズームTamron タムロン AF 28-300mm F3.5-…

我孫子市内の春のヒヨドリ

2013年10月の日本経済新聞にヒヨドリの面白い記事が載っていますので,その一部分を以下に示します。「命がけで海を飛ぶ鳥 ヒヨドリは9月下旬から10月中旬にかけて、数羽から200羽ほどの群れで西や南に飛んでいく。スズメとハトの中間サイズで、グレー…

早春の可愛いジョウビタキ♀

白梅が散り始め、ウグイスの囀りが聞こえる時期なのに,このジョウビタキの♀は枯れたアシ原の茂みを動き回っていました。春の雰囲気の写真が撮りたいので、私は、このジョウビタキの写真は撮らないで、その場所を通りすぎて、別の場所に移動していました。す…

一面の菜の花

「なの花に うしろ下りの 住居かな」 (小林一茶) 手賀沼湖畔にあるお寿司屋さん近くの「菜の花畑」は、春いっぱいです。菜の花が見事に咲き誇っています。最近、この菜の花畑が、新聞に掲載されたとのことで、遠くから来られた方やカメラを持った人も多く…

ヤドリギの実を食べるヒレンジャク

「あしひきの 山の木末(こぬれ)の 寄生(ほよ)取りて 挿頭(かざ)しつらくは 千年(ちとせ) 寿(ほ)くとぞ」 大伴家持(万葉集)(意訳) 山の木々の梢(こずえ)の「宿り木(やどりぎ)を取って髪に挿(さ)しているのは千年の長寿を願う気持ちからで…

水場のヒレンジャク

「秋かけて 鳴渡りぬるれんじゃくの 羽がひの露や おも荷なるらん」 (石田未得 「吾吟我集」) 秋ヶ瀬公園には、多くの池があり、ひとしきり食べ終わるとレンジャクたちは、一斉に、これらの水辺で水を飲みます。飲み終わると、慌ただしく飛んでいってしま…

キレンジャクとヒレンジャク

「緋連雀(ひれんじゃく) 春は群れくる 枯れえだの 一枝一枝と ほろぬくみつつ」 (北原白秋) レンジャク類は、世界に3種類いて、キレンジャクは、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ北部で繁殖しヒレンジャクは、アジア東北部で繁殖し、ヒメレンジャクは、…

白梅の枝で、さえずるシジュウカラ

「老(お)いの名の ありとも知らで 四十雀(しじゅうから)」 (松尾芭蕉) 意訳:小さな可愛い四十雀。自分の名に40歳という名がついているなんて、当人は全く知らないようです。 鶯の鳴き声が聞こえる梅林で、ウグイスを待っていたら、シジュウカラがやっ…

求愛のディスプレーをするシマアジのオス

「鴨遠く 鍬(くわ)洗ふ水の うねりかな」 (与謝蕪村) 多くの野鳥は、つがいの相手を選ぶ権利はメスにあるようです。そのためオスはメスに気に入られるように必死にプロポーズします。この習性は、求愛のディスプレーと呼ばれているようです。野鳥の求愛の…

春の美しい鴨シマアジのオス

「搦手(からめて)や 昼凄(すご)うして 濠(ほり)の鴨」 (正岡子規) 久しぶりに、とても美しいシマアジのオスに会えました。オスの冬羽のシマアジは鴨(かも)の中で一二を争う美しい鴨です。春の渡りの時はオスはとても美しい冬羽なのですが、8月以降…

雪の嵯峨塩深沢林道のオオマシコ(その3)

「時雨(しぐれ)こし 梢(こずえ)の色を思へとや 枝にもきゐる てりましこかな」 (「寂蓮」 夫木和歌抄 ) 注)てりましこ:鎌倉時代よりベニマシコとオオマシコとは区別されず猿子、猿子鳥と言われ、オスの赤い鳥を照猿子鳥(てりましこ)と詠んだそうで…

萌え出づる春を待つジョウビタキ

「まひうごく 庭の落葉の 色冴えて 風あかるきに 鶲(ひたき)なくなり」 (若山牧水 「山桜の歌」) 雨上がりの、まだ固い冬芽の小枝にジョウビタキがとまりました。春まだ浅いこの時期、萌え出づる春の準備に余念のない木々たちの芽も固そうです。ジョウビ…

紅梅とジョウビタキ

「わが庭に 来啼くひたきを 知りそめて 朝々待つぞ うれしかりける」 (若山牧水 「山桜の歌」) ジョウビタキは、まだつぼみの紅梅にも、とまってくれました。白梅の中のジョウビタキとは又違った風情です。この白髪頭のジョウビタキも紅梅のつぼみの中では…

白梅の中で啼くジョウビタキ

「枯芝に 垂りたる梅の錆枝(さびえだ)に ひたき啼きゐて 冬晴の風」 (若山牧水 「山桜の歌」) 3月8日雨上がりの寒い午後、チィー・チョ・チョ、チィー・チョ・チョと鳥の鳴き声が聞こえてきました。そのうち、近くの枯れ枝にジョウビタキのオスが現れま…

春の草花ーナズナ

「よく見れば なづな花咲く 垣根かな」 (松尾芭蕉)ナズナは畑や水田、道端、荒れ地などに普通に見られる1年生の草で、春の七草の1つであり、七草がゆの摘菜とされています。昔は、冬季の野草としては貴重なものだったようです。春の七草は、古歌に「芹(…

菜の花畑のヒヨドリ

手賀沼湖畔の道路沿いに菜の花畑があります。菜の花がちらほら咲いています。その菜の花畑で4〜5羽の黒っぽい鳥が蠢(うごめ)いています。ヒヨドリのようです。菜の花の柔らかい花のつぼみを食べているのでしょうか?羽をばたつかせていましたが、菜の花…

春の草花ーホトケノザ

先日このブログで掲載した、ヒメオドリコソウの咲いている空き地の路傍(あきちのろぼう)に、ヒメオドリコソウによく似たピンクの綺麗な花が咲いていました。現在ヒメオドリコソウがいっぱい咲いている空き地は、以前は、ホトケノザがいっぱい咲いていて、…

手賀沼湖畔のオオジュリン(大寿林)

手賀沼湖畔のヨシ原に越冬中のオオジュリン5〜6羽がヨシの間を動き回っていました。オオジュリンたちは、まるで、4月中旬のような温かい日差しをあびて、ヨシ原の中を移動しながらヨシの鞘(さや)をめくってその中にいるカイガラムシの一種を食べていま…

春の草花ーヒメオドリコソウ

家の近所の空き地にヒメオドリコソウが咲いていました。ヒメオドリコソウは明治時代にヨーロッパから渡来した一年草の帰化植物です。ふと、気がつくといつの間にか群生していて、葉と花の色が似ているホトケノザやナズナなどの他の雑草を駆逐しているようで…

白梅の花につつまれるメジロ

3月2日、昨日の雨も上がり、朝から綺麗に晴れあがって、とても暖かく、微風がそよそよと心地いい日になりました。今朝(けさ)こそ超望遠レンズ(タムロンSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD)でメジロを撮ろうと、我孫子駅前の梅園に行きました。昨日のリベン…

我孫子駅前の梅林の白梅とスイセンとジョウビタキ♀

我孫子駅前の梅林の下の畑にニホンスイセンが咲いていました。 冷たい風に揺れながら気高く咲いています。梅林の向こう側の畑から小鳥が一羽飛び去っていきました。飛んだ方向を見ていると、畑の脇の駐車場のコンクリートの上にとまりました。ジョウビタキの…