なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

霞ヶ浦上空を飛ぶミサゴ

霞ヶ浦は国内第2位の湖面積を持つ湖で、その流域面積は茨城県全体の1/3以上を占めているそうです。2月28日日曜日の午後、その霞ヶ浦の干拓事業により造成された浮島周辺にある稲敷市西之洲干拓地の水溜りに魚を主食とするタカ、ミサゴが佇んでいました。いつ…

波崎漁港のウミスズメⅡ

茨城県の最東南端に位置する波崎漁港の岸近くにウミスズメが波の間に間に浮かんでいます。ウミスズメは、ウミガラスやウトウ、ケイマフリと同じウミスズメ科の海鳥で、これらの仲間のうち最も小さく、環境省レッドリスト・絶滅危惧 IA類 (CR))に認定されて…

大空を旋回する涸沼のオオワシ

2月26日の朝は、運動会でよく流れていた明るく華やかな行進曲「双頭の鷲の旗の下に (そうとうのわしのはたのもとに)」が聞こえて来るような上天気です。「双頭の鷲の旗の下に」(独:Unter dem Doppeladler,英:Under the Double Eagle)は、ヨーゼフ・フ…

枯れ草の中のジョウビタキ♂

「枯蔓(かれづる)を もがき抜けたる 鶲(ひたき)かな」 (水原秋桜子)渡良瀬遊水地の枯れ草の繁みにジョウビタキのオスが姿を現しました。餌が少ないこの時期は、ジョウビタキのオスもメスの単独で縄張りを持っているようです。この場所に近い場所でメス…

朝の谷中湖からの眺望と舞い降りるダイサギ

2月下旬の晴れの朝、谷中湖からは、雪をいただいた日光連山と柔らかい光に包まれた筑波の峰々がよく見えます。穏(おだ)やかな風が作り出す漣(さざなみ)は、優しい光に反射して煌(きらめ)き、谷中湖を横切る橋の前に咲いている、可憐な白梅の蕾(つぼみ…

渡良瀬遊水地付近の農耕地で午後約1時間内に会えた鳥たち(チュウヒ・ケリ・チョウゲンボウ・ミコアイサ・モズ・ノスリ)

2月23日の午後3時ころから1時間程度,渡良瀬遊水地付近の農耕地を探鳥しました。この農耕地は、渡良瀬遊水地の近くにあるためタカ類の餌場になっています。期待通り、上空にヨシ原のタカ、チュウヒが飛んでいます。渡良瀬遊水地の多くのタカ類は、昼間は、周…

ケリにモビングされるチュウヒ

渡良瀬遊水地付近の農耕地にケリたちがいました。彼らの上空をチュウヒが飛んでいます。チュウヒの様子が何か変です。ケリは、スクランブル(英語: Scramble)発進したようです。なんと体が小さいケリがチュウヒを追いかけて攻撃してきました。どうもケリの…

涸沼上空を飛ぶオオワシ

涸沼(ひぬま)は、東茨城台地、鹿島台地に囲まれた周囲約22km、面積9.35km2、関東地方で唯一の汽水湖だそうです。涸沼は、涸沼川・那珂川を経て、約7.5kmの近距離で海に注いでいます。満潮時には川が逆流し、涸沼に海水が流れ込むため、涸沼は海水と淡…

草原に落ちている種を食べるシメ

渡良瀬遊水地の木立のある草原にシメがいました。シメは、ユーラシア大陸の亜寒帯で繁殖し越冬の為にわが国に渡ってくる野鳥だそうで、冬にはよく見かけます。険しい目つきで、ずんぐりしたクリーム色の胴体を持つ、大きくて太いクチバシがよく目立つ野鳥で…

セイタカアワダチソウの実を食べるベニマシコ

秋に黄色の花を咲かせるセイタカアワダチソウも今は枯れてその長い茎はアーチ状に、たわみ、その上にたくさんの白い胞子(実)をつけています。餌の少なくなっているこの時期、その実は、小鳥たちにとっては貴重な食べ物となっているようです。渡良瀬遊水地…

春のエナガ(柄長鳥)

「 あたたかき光はあれど 野に満つる香も知らず 浅くのみ春はかすみて・・・」 ( 島崎藤村「小諸なる古城のほとり」より) 「春の訪れ」を、すばやく感じとるのは草や樹木なのではないでしょうか?渡良瀬遊水地の木々も「冬の装い」から「春の装い」に姿を…

春のモズ

「春されば 百舌鳥(もず)の草潜(ぐ)き見えずとも 我れは見やらむ 君があたりをば」 (春之在者 伯勞鳥之草具吉 雖不所見 吾者見将遣 君之當乎婆) 万葉集 作者不詳意訳:春になるとモズは草むらに潜って姿が見えなくなりますが、見えなくとも私はあの方の…

オオダイサギのいる湖面に下りるタゲリの群れ

渡良瀬遊水地(わたらせゆうすいち)の谷中湖(やなかこ)に冬鳥のダイサギの群れが休んでいました。今、その頭上を数十羽のタゲリの群れが飛んでいます。イギリスでは、ミューと子猫の鳴き声のような不吉な鳴き声を出す鳥「タゲリ」をwandering jew(ワンダ…

「ひたちなか市、平磯」の海岸付近のウミアイサ

鹿島灘(かしまなだ)に面した「ひたちなか市平磯(ひらいそ)」の海岸付近は、多くの岩礁(がんしょう)が点在(てんざい)しています。太平洋から押し寄せる怒涛(どとう)の波は激しいのですが、この場所は、太平洋から流れ込む 日本海流(黒潮)と三陸沖…

ひたちなか市のケアシノスリ

2月13日午後3時過ぎ、鹿島灘の海鳥探鳥の後、ひたちなか市に飛来している、「白くて美しいケアシノスリ」に会いに行きました。ケアシノスリは、カムチャツカからロシア東部の沿海州・アラスカからユーラシア大陸の極地方で繁殖し、中国東北部の日本海沿岸地…

那珂湊漁港のウミスズメ

最近は寒い日が続いていましたが、2月13日は、うってかわって四月のような暖かい日になりました。土曜日の午後だったので那珂湊(なかみなと)漁港の堤防には、多くの釣り人が釣り糸を垂れていました。その釣り人がいる内海に2羽のウミスズメが見え隠れして…

ミコアイサー光と影のシンフォニー

春の気をはらんだ冬の低い太陽の光が「じゅん采池」を温かく照らして「光と影のシンフォニー」を奏(かな)でています。ミコアイサは、その舞台に溶け込んで、まるで「春を呼ぶ妖精」のように、幽玄(ゆうげん)の暗闇(くらやみ)の中に佇(たたず)んでい…

漆黒の闇に羽ばたくミコアイサ

今年もようやく市川市の「じゅん菜(さい)池」にミコアイサ(巫女秋沙)がやってきました。とびっきり綺麗(きれい)なオス一羽!「じゅん菜池」は、昔、市川市の国府台(こうのだい)と国分(こくぶん)の台地間に深く入り込んだ沼があり、これを国分沼と…

銚子漁港のハジロカイツブリ

昨日掲載のミミカイツブリと同じ場所にミミカイツブリによく似たハジロカイツブリも泳いでいました。どちらのカイツブリも赤い目がチャーム・ポイントのカイツブリです。どちらも、ほとんど接近した場所だったし、同じ程度の大きさなので見分けがつきにくい…

いろんな仕草をするひょうきんなミミカイツブリ

冬にしては風も無く割に暖かい昼下がり、銚子漁港の岸辺近くにミミカイツブリが浮かんでいました。こんな日はミミカイツブリも、のんびりしているようで、首をのばしたり羽繕いをしたり面白い姿を見せてくれます。そのうち思い出したように水に潜り餌を探し…

銚子漁港のアカエリカイツブリ

銚子漁港の内海に2羽のアカエリカイツブリが泳いでいました。冬になると茨城や千葉の漁港のあちこちでアカエリカイツブリをよく見かけます。今年、私が見ただけでも鹿島灘付近で3箇所、銚子漁港付近で3箇所は見かけています。アカエリカイツブリは、日本では…

渡良瀬遊水地のヨシ原で巧妙な狩をするチュウヒ

2月7日日曜日の渡良瀬遊水地は、よく晴れていましたが、遥か彼方の雪を戴いた連山から吹き降りてくる寒風は、ビュー・ビューと車を揺らすほど吹き荒れていました。ご存知のように、渡良瀬遊水地は、東京から60キロメートルに位置し、群馬、栃木、埼玉、茨城…

外川漁港の2羽のヒメウ

ヒメウは、ウ類の中では、一番沖合いで生活しているそうで、ウミウやカワウより数が少ないため海岸付近でヒメウを見かけるとすれば漁港のような場所になるようです。銚子漁港でもよく見かけますし、この外川漁港でもよく見かけます。それでも、いつも見られ…

利根川で魚を捕るカワセミ

「利根川は、群馬県の大水上山(標高1,840m)に源を発し、幾つもの川と合流したり、分派 したりしたのち千葉県銚子市で太平洋に注ぐ我が国を代表する大河川です。幹川の流路延長は322kmあり、水源から河口までの支川を含めた流路延長は約6,700kmになります。…

手賀沼公園の紅梅・白梅そしてウグイス

立春大吉。旧暦では立春近くに正月がめぐってきたので、立春は春の始まりであり、1年の始まりであったようです。厳密に言うと、暦の上では1年の始まりは正月で、生活の始まりは立春と、別のものととらえられていたそうです。まだまだ寒さは厳しいですが、立…

岩の上のシノリガモ♂♀

鹿島灘の荒海の押し寄せる海岸付近では、こんな岩礁の多い荒磯を好みとしているシノリガモをあちこちで見ることができます。シノリガモは、北太平洋沿岸,アイスランドおよびグリーンランドで繁殖し,冬期にはより南の海上で越冬するそうで、日本には冬鳥と…

ウミアイサのランデヴー

常陸(ひたち)の北部海岸は、鹿島灘(かしまなだ)の荒波に洗われる風光明媚(ふうこうめいび)な岩礁地帯(がんしょうちたい)で、弘法大師(こうぼうだいし)伝説のある「阿字ヶ浦(あじがうら)」は、本来「ひたちなか市平磯」の海岸付近を指すものだっ…

獲物を狙うケアシノスリ

2月1日、最近話題の茨城県ひたちなか市のケアシノスリの撮影に出かけました。10時過ぎころ現地の広場に到着しました。ケアシノスリは雑木林の中ほどにとまっていましたが、かなり遠いので飛ぶのを待っていると、突然、飛び立ちホバリングをして下の獲物を狙…

我孫子市中沼田上空を飛ぶチュウヒ

一月最後の日曜日の午後、手賀沼から流れ出る手賀川の流域にある中沼田付近の上空に下流から精悍な鷹が現れました。羽をV字に保ち、時々羽ばたきながら鋭い目で下の獲物を探しながら悠然と飛んでいます。絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)の「ヨシ原…