なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ミヤコドリ(三番瀬ーハマシギーミユビシギ)

11月7日、お昼ころ、三番瀬で、百羽ちかくのミヤコドリの群れが西から東に向けて飛んでいきました。三番瀬は、国内で最大の越冬地とのことです。この群れが飛び去った後に、少数のミヤコドリの群(4〜5羽)が、ハマシギや、ミユビシギに混じって食餌していました。この群れの鳥たちは、ユリカモメー都鳥でなく学名のミヤコドリです。何故、昔、ユリカモメを都鳥と言っていたのに、いつの間にか、この鳥の名前になったのでしょうか?
『大江戸花鳥風月名所めぐり(松田道夫著)』によれば、ミヤコドリOystercatcherをミヤコドリとしたのは、江戸時代の北野鞠塢だそうです。
伊勢物語のしろき」の「し」は、実は「く」であり、この鳥は、白いのではなく黒いのだと強引に解釈して、伊勢物語の都鳥をカモメ類でなくチドリ目のOystercatcherの和名にしたとのことです。明治時代以後、鳥類の和名統一が図られたとき飯島魁博士が島津重豪の『鳥類便覧』を参考にして、北野鞠塢の説を取り入れたために、学名として、 Oystercatcher は、ミヤコドリと「決まってしまった」ということです。
お昼近くの時間に、ミヤコドリを近くで観察できたのは、ラッキーでした。