なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

白い百合

タカサゴユリテッポウユリかよくわかりませんが、谷津干潟で白い百合を見つけたので撮影してみました。

閑話休題

ずいぶん昔のことですが、そのころ、深夜のFM放送で、城達也 ナレーションの番組「ジェットストリーム」がありました。午前零時にオープニングの「ミスター・ロンリー」の曲とともに低音のナレーションがラジオから聞こえてきました。

「遠い地平線が消えて、ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく、はてしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。
日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム
皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です。」
よく聞きました。

今日は10枚組のCD「ジェットストリーム」からの1枚(私は1枚しか所有していませんが)「碧空」を聴いてみました。

「碧空」のナレーションは、
「南ドイツの田園に
思い出としておかれ、記憶の回路でつながれた古い街々がある。
北からローテンブルク、ディンケルスビュール、ネルトリンゲンと下りながら
350年も昔の出来事に耳慣れてしまう、夏の旅のことだ。
風雪に鞣され、崩れかけた城壁は
幾世代もの時間を抱いて
ついには、朽ち果てる覚悟のように見えたが
その腕の中で、赤い三角屋根を折り重ねた町並みが
壁を思い思いのシヤーベット色に染めて
広場から路地へ、追憶の石畳を敷いているのだった。
屋台のさくらんぼが甘い季節には、家々の窓毎のゼラニウム
晴れの日の風情で、旅人を迎える街であったが…。」

いいですね〜。
FM放送のエンディングは、「夢幻飛行」の曲が流れて

「夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは
遠ざかるにつれ次第に星のまたたきと区別がつかなくなります
お送りしております、この音楽も美しく、あなたの夢に、溶け込んでいきますように
日本航空がお送りした音楽の定期便、ジェットストリーム
夜間飛行のお供をいたしましたパイロットは私、城達也でした
また明日、午前0時にお会いしましょう。」
というものでした。

CDでは、日本航空以下のセリフは、ありませんが城達也のすばらしい声は、遠い昔を思いださせてくれます。

イージー・リスニングとナレーションもいいものですね。