なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のヒクイナ

昨年4月4日のこのブログで「手賀沼遊歩道のクイナ」を掲載しました。その時の内容を再掲しますと

「クイナ科の鳥たちで手賀沼で見られるのは、オオバン、バン、クイナです。ヒクイナは、手賀沼では、見たことはありません。歌に詠まれるクイナは、ヒクイナで、その鳴き声が、戸を叩く音に聞こえることでよく詠まれたようです。昔は、クイナとヒクイナとを区別していなかったようです。枕草子や、源氏物語に出てくるクイナも、ヒクイナとのことです。ヒクイナは、今では、絶滅危惧種なのでなかなかみられませんが、クイナは、なんとか見ることがができます。手賀沼でも運が良くないと見れませんが・・・

「此の宿は、水鶏(クイナ)も知らぬ扉(とぼそ)かな」
                     (松尾芭蕉)」

手賀沼でヒクイナをみたことが無い。」と書きましたが、「手賀沼でヒクイナをみた。」との噂(うわさ)は、何度も聞いていましたので、「私もいつか会えるのではないか」と思っていましたが、今回、ようやく会うことができました。以前、2009年に東久留米市の黒目川でヒクイナを撮影して以来の久しぶりの撮影です。参考写真としてその時撮影のヒクイナの写真2枚掲載します。こちらのヒクイナは、手賀沼と比較して赤味が薄いので若鳥かもしれません。

ヒクイナは、水辺を抜き足差し足で腰を上下に動かしながら歩いていました。ヒクイナは、とても警戒心の強い鳥なので、明るい所にでてくるのは、一瞬です。なんとか撮影できたので、今年は、春から縁起がいいのかも・・・

参考写真
(2009年2月9日撮影の東久留米市のヒクイナ2枚)