なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ホウロクシギとユリカモメ

ホウロクシギが、カニを何度も食べているのを、ユリカモメたちが上空からしっかり見ていました。ユリカモメたちはその「おこぼれ」にあずかろうと、ホウロクシギの周(まわ)りに集まり始めました。頭部の白い冬羽のユリカモメと頭部の黒い夏羽のユリカモメがいます。

ホウロクシギは、それまでに十分食べていたので、休息しようとしていたように、見えました。でも、ユリカモメが近くに来たので、少し場所を移動しようとしましたが、思い直して、無視することにしたようです。

ユリカモメたちは、ホウロクシギが餌を捕らないので、拍子はずれになって、あきらめて前に移動しました。ホウロクシギは、完全に休息体勢になってしまいました。

ユリカモメは、ホウロクシギをあてにしないで、どんどん前に行ってしまいました。

その後、ホウロクシギは、ゆっくり休んで動かなくなりました。

面白そうな展開になりそうだったのですが、期待したほどでは、ありませんでした。

それでも、冬羽のユリカモメ、夏羽のユリカモメとその中間のユリカモメが撮れたのは、幸運だったと思います。

ちなみに、ユリカモメの夏羽は、頭部が茶色身の黒に、また、くちばしと足も黒くなります。
喚羽の時期は4月頃からで、成熟した成鳥ほど早く、若い個体は遅くなる傾向があるそうす。喚羽時期と移動時期が近いために、きれいな夏羽の姿を見られる期間は短くなっています。