なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

鳴きながら飛んで行った里山の鷹(たか)ーサシバ

(このブログの最後に「おしらせ」がありますので、お読みください。)

午後から気温が急上昇して、とても暑い日になりました。5月に近いこの時期、かなり、日が延びて、4時を過ぎてもまだ、暗くなりません。

ピクイィー、ピクイィーと、けたたましい鳴き声がして、鳥が飛び出してきました。里山のタカ、サシバです。

サシバは、春、東南アジアやニューギニアで越冬(一部は、沖縄や西南諸島でも越冬)し、沖縄・南西諸島を経由して、日本に渡ってくる、カラスより一回り大きい中型のタカで、里山の代表的なタカです。その生息地の多くは、丘陵地に細長い水田が入り込んだ里山環境です。また,樹林の点在する農耕地や草地、低山帯の伐採地を伴う森林地帯にも生息しています。 このタカも、谷津田などの減少による、生存環境の変化によって、絶滅が心配されています。(環境省レッドリスト 絶滅危惧2類 2006年12月指定)

この里山付近でサシバを、よく見かけるのですが、今回は、突然現れて、少し離れた枯れ木の枝に、けたたましい声で鳴きながら、とまりました。多分、この木の近くに巣があるのでしょう。

このタカは、枝にとまって、まわりを見回しました。こちらに気付いたようです。
私の方を向いて、私を見つめています。さらに、また、鋭く鳴きました。
そのうち、突然、飛び出しました。

「ピクイィー、ピクイィー」(キス・ミーと聞きなすそうです)と口を大きく開けて、鳴きながら飛んでいます。どんどん高度を上げて、森のかなたに消えてゆきました。



お知らせ:明日から2泊3日で、撮影旅行にでかけます。テザリング機能付のスマホで、その間も、ブログを継続するつもりでいましたが、電源が入らない不具合が発生したため、4月30日から5月2日までブログをお休みさせていただきます。