5月になると、あちこちの山に自生する藤の花をよく見かけます。普段は花がないので、そこに藤があるのかは、わかっていないのですが、紫の花が垂れ下ると気が付くのです。
「わが宿の 池の藤波咲きにけり
山時鳥(やまほととぎす) いつか来鳴かむ」 (古今集)
閑話休題ー「パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番」(マイケル・レビン演奏)
マイケル・レビン(1936年- 1972年)は、アメリカの天才型のヴァイオリニストで、ハイフェッツの再来として期待されましたが、36才で、急逝しました。
彼は、9歳からジュリアード音楽学校で学び、この年齢でリサイタルを開いてデビューしました。12歳でパガニーニの≪無伴奏ヴァイオリンのためのカプリース≫を録音、1950年には、ディミトリ・ミトロプーロス指揮のニューヨーク・フィルハーモニックと共演し、パガニーニの≪ヴァイオリン協奏曲 第1番≫を演奏して、カーネギー・ホール・デビューを果たします。
私の愛聴盤のCDは、1960年録音の「パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第1番」で、収録曲は、この曲のほか、「ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲第2番」、「サラサーテ チゴイネルワイゼン」、「サン=サーンス 序奏とロンド・カプリチオーソ」がはいっている、お買い得のCDです。指揮は、ユージン・グーセンス、オケは。フィルハーモニア管弦楽団です。
マイケル・レビンの「パガニーニの第一」は、30年以上前に、何気なく、レコードの廉価盤で、買ったものでした。この演奏家の名前も知らなくて、安価だったから、買っただけでした。
ところが、目を見張るような、若々しい素晴らしい演奏で、以来、何度も聴いたため、CDも、2度買い直して、現在も聴いています。
よく聴く前述のCDは、との曲も私の大好きな曲ばかりで、彼の颯爽とした、爽快な演奏が、とても、気に入っています。
初夏の時に聴くと、とても爽やかです。いまは、スマホに録音して、イヤフォンでいつも聴いています。
天才型の演奏家だった故か、自宅階段で転落事故死で急逝したことが、悔やまれます。