なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

キジの親子

畑のあぜ道をキジのオスが歩いています。そこから2つの水田の距離をへだてた休耕田の草むらをキジのお母さんが、子供をつれて採食しています。子供は3羽いるようです。このキジのオスは、子供たちの父親かもしれません。子供は、草むらにかくれてほとんど見えません。母親が、シャッターの音に気が付きました。首をのばして、あたりを警戒します。お母さんは、自分の身をさらしながら、ゆっくりと、移動しはじめました。子連れでなければ、すぐに草むらに逃げ込んで隠れてしまうのですが・・・・・。

お母さんは、心配そうにたちどまって振り向きました。そのあたりを見てみると、いました!いました!
親の付近にクリクリしたつぶらな瞳の子供が立ち止まっています。近くにもう1羽見えました。残りの1羽は、草むらの中です。お母さんは、全身をさらしながらゆっくりと子供たちを茂みに隠してしまいました。お母さんは、自分を犠牲にしても子供を守ろうと頑張っていました。

私も子育ての邪魔をしないように急いで、その場を立ち去りました。


    「子をおもふ きじは涙の ほろゝ哉」 (松永貞徳)