白い夾竹桃も咲いていました。夾竹桃の花は、赤、ピンク、白の3色のようです。でも、夾竹桃は、赤やピンクが印象的かもしれません。
ヨーロッパの伝説によると、顔が雪のように白くて美しい白砂姫という姫がいました。父の「地の神」は、「植物の神」に縁談を申し込みましたが、「姫は、美しいけれども色が白すぎる。キョウチクトウのような淡紅色の頬でなければ、嫁にはできない」ということで断られてしまいました。それを聞いた姫は、毎日、キョウチクトウの花の汁を顔にすり込んだため、淡紅色の頬になりました。
二人は、結婚して幸せに暮らしたということです。
でも、夾竹桃は、その美しさに反して葉や根に毒性を持つことでも有名です。ヨーロッパの伝説は?ですねぇ〜。食べなければいいのかな?
夾竹桃の毒の歴史は
大昔アレキサンダー大王陣営でキョウチクトウの木を串代わりにして死者が出たり、ナポレオン軍でも中毒を起こしたりしています。日本でも西南戦争で兵士がキョウチクトウの木の箸で中毒をだしたりしているそうです。
夾竹桃の花言葉は、「危険」とのこと。
この花は、以前掲載のセミの撮影の後に撮影しました。この白い花を見ていたら
弘法大師、空海の「般若心経秘鍵(はんにゃしんぎょうひけん)」の言葉を思い出しました。
「それ、仏法はるかにあらず
心中にしてすなわち近し。
真如外にあらず、身を棄てていずくにか求めん。
迷悟われに在れば発心すればすなわち到る。
明暗他にあらざれば信修すればたちまちに証す。」
こんなことを考えていると、昔に読んだ小林秀雄のエッセー「無常ということ 」をまた、読みたくなってきました。ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルのマーラー作曲「大地の歌」を聴きながら・・・