なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

稔りの田圃を飛ぶアマサギ

アマサギの群れが、稔りの田圃(たんぼ)に来ています。すでに取り入れの終わった田圃もあります。大半のアマサギが地味な冬羽になっていますが、夏羽のオレンジ色のアマサギも、少しですが残っています。

アマサギは、全長50cmで、コサギ(61cm)より小さい夏鳥で、ふだんは全身白色で、他のシラサギ(ダイサギチュウサギコサギ)と一緒に水田、沼地、湿地、草原などで過ごしますが、夏の繁殖期になると、頭、胸、背中の羽毛がうすいオレンジ色「亜麻(あま)色」に変わります。繁殖期が終われば、オレンジ色から全身白色に変わります。温暖な地方では越冬するものもいますが、多くは、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピンなどへ南下して越冬します。

この時期は、アマサギの秋の渡りに備える大切な時期なのでしょうか。田んぼにいる虫をみんなで食べて集団で南下しようとしています。もうすぐ秋がやってきます。


今日は、二四節気の処暑(しょしょ)です。

  「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」(暦便覧)