なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

「白鳥の郷」のアメリカコハクチョウ

千葉県印西市本埜の「白鳥の郷」に、今年も白鳥の群れが飛来しました。50羽以上は、来ているようです。多くは「コハクチョウの群れ」ですが「オオハクチョウの群れ」も来ています。混在の白鳥の中にアメリカコハクチョウを1羽みつけました。


水田で、立ち上がって羽ばたいたりしていましたが、突然、仲間と一緒に飛び立ちました。大雑把(おおざっぱ)に言えば、クチバシがほとんど黒いのがアメリカコハクチョウで、クチバシの黄色の部分が狭いのが、コハクチョウで、クチバシの黄色の部分が広いのが、オオハクチョウです。


「アメリカコハクチョウ」は、Wikipediaに詳しく記載されていましたので、以下に、引用いたします。


「アメリカコハクチョウは北アメリカ北部で繁殖する。日本へはごく少数が冬鳥としてコハクチョウの群れに混じって渡来する。

全長は約132cmで、コハクチョウ(全長約120cm)よりはやや大きい。コハクチョウよりもくちばしの黒色の占める割合が大きく、付け根の部分がわずかに黄色である。亜種アメリカコハクチョウと亜種コハクチョウとの交雑個体と考えられる個体も観察されている。

アメリカコハクチョウは通常コハクチョウの亜種(学名:C.c.columbianus)とされているが、分布域が明確に分かれることと体の大きさが異なることなどから、独立種とする説もある。この場合、本種の学名はCygnus columbianusとなり、コハクチョウの学名はCygnus bewickiiとなる。」



アメリカコハクチョウの群れは、水田の上空を旋回して、もとの水田に戻ってきました。食後の運動だったのかもしれません。



「白鳥は 白き夢みる 大虚(おおぞら)の 
    空(くう)や夢みる いづれ漠々(ばくばく)」 
      (齋藤 史(さいとうふみ) 歌集「風翩翻(かぜへんぽん」より) 



青空を、みごとな翼で上昇する白鳥の姿は、とても精悍(せいかん)で綺麗(きれい)で優雅(ゆうが)です。

白鳥は、もう冬の到来を告げているのかもしれません。





(上がアメリカコハクチョウ下は、コハクチョウ

(アメリカコハクチョウ

(下がアメリカコハクチョウ上は、コハクチョウ

(真ん中がアメリカコハクチョウ右は、コハクチョウ