なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

でんでんむし

ずいぶん長い間、見たことが無かった、かたつむりを見つけました。木の枝にしがみついて動きません。日当たりもいいので寝ているのかもしれません。

とても懐かしくて、幼いころ歌った「かたつむり」の歌や童話「デンデンムシノカナシミ」を思い出しました。



         かたつむり

           作詞作曲不詳、「尋常小学唱歌」(1911年(明治44年)発表


     でんでん虫々 かたつむり、
     お前の頭は どこにある。
     角だせ槍(やり)だせ 頭だせ。


     でんでん虫々 かたつむり、
     お前の目玉は どこにある。
     角だせ槍だせ 目玉出せ。


「デンデンムシノカナシミ」(新美南吉:作)のあらすじは、


ある日、でんでん虫(カタツムリ)は「自分の殻の中には『悲しみ』しか詰まっていない」ことに気付いて、「もう生きていけない」と嘆きます。そこで別のでんでん虫にその話をしてみると「私の殻も悲しみしか詰まっていない」と言います。また別のでんでん虫に嘆いてみても、そのでんでんむしも同じように答えました。そして最初のでんでん虫は「悲しみは誰でも持っている。自分の悲しみは自分で堪えていくしかない」と嘆くのをやめました。

というものです。


また、島崎藤村の詩集の中の「月光五首」の中に「かたつむり」を詠んだ歌がありました。
 

 われあやまれり其(その)殻の
 安きを思へかたつむり
 君し眠りの楽しくば
 さめずもあれや月の光に


「かたつむり」は、多くの思いを秘めている虫なのでしょうか?