なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

巣材を運ぶツバメたち

今日はどんより曇り空。 いまにも雨の降りそうな昼下がり。ツバメが空を低空飛行で飛んでいます。

五月の連休前の今の時期、手賀沼遊歩道近くの田んぼの多くは田植えの準備をする時節です。

今まさに、水田にするため、耕運機が入って田んぼの土が耕され、そこに雨水がたまって、水たまりがあちこちにできています。

耕(たがや)された後の水たまりは、ツバメの巣作りに必要な材料が揃(そろ)っています。

これを待っていたかのように、3月に南方から手賀沼遊歩道付近に飛来した、ツバメの夫婦が、協力して巣作りをはじめたようです。

ツバメは、人家の軒先などに、泥と枯草を唾液で固めて巣を造ります。

ツバメの夫婦は、この田んぼに飛んできて、子育てするための巣材を見つけにやってきます。

みつけた材料をクチバシにくわええて巣作りする場所に運んでいます。

この暗い曇天の昼下がり、ツバメの夫婦は、何度も何度もこれを繰り返して、頑張っていました。



ツバメは年に二、三度4〜7月に繁殖を行い、一日1個ずつ、3〜7個の卵を産むそうです。

ヒナは、卵を抱いてから2週間で誕生し、ヒナの目は6日で開くようです。

ツバメの子供は、すぐに飛ばなければならないので巣立つのに3週間くらいかかるそうです。



そのうち手賀沼遊歩道で子供のツバメに会えることでしょう。





「今来たと 顔を並べる 
           つばめかな 」      小林一茶





[ご参考]:昨年(2013.6.23)撮ったツバメの親子