いつも見かけるムクドリですが、とくに最近よく見かけます。
電線の上でとても楽しそうに囀っていました。
近づくと、こちらに気付いて飛び去りました。
ムクドリのさえずりは、有名なエピソードがあるようです。
1784年の春、モーツァルトの家計簿にムクドリを購入した記録があるそうです。
「ムクドリ 34クロイツァー、それはきれいな声だった」
この言葉とともに、そのムクドリのさえずりを基にした旋律が五線譜に書き込まれていたそうです。
モーツァルト作曲ピアノ協奏曲第17番の第3楽章は、アレグレット、ト長調、2/2拍子。
「鳥が鳴くような主題」と5つの変奏そしてフィナーレから成る活発な楽章なのですが、その鳥は「ムクドリ」なのだそうです。
なお、モーツァルトはこのムクドリをとても可愛がっていたようです。 この鳥が死んだ時には「追悼(ついとう)の詩」を書くほどだったそうです。
「ムクドリの鳴き声」がクラシック音楽に影響を与えているとは・・・?
一般にムクドリは、駅前のロータリーの街路樹などを塒(ねぐら)にして、人に嫌われることも多いのですが、農耕地や草原で虫をとるので、畑や芝生の「保全」の役目をしてくれている益鳥(えきちょう)の部分もあるようです。
ネット辞書「ウィキペディア」によれば
「平均的なムクドリの家族(親2羽、雛6羽)が1年間に捕食する虫の数は百万匹以上と研究されている。当時害虫を1匹駆除するのに1円かかると言われていたため、ムクドリ1家族で年間に百万円以上の利益を国家にもたらす「農林鳥」とたたえられたほどである。」
とのことです。