なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

市川市動植物園のバラ「ラ・セビリアーナ」

真夏日が続きそうな気配ですね。

そこで、夏にふさわしい情熱的な赤い薔薇「ラ・セビリアーナ」をご紹介させていただきます。


さて、詩人ロバート・バーンズ のよく知られた詩に

A Red, Red Rose「赤い薔薇」があります。

ロバート・バーンズ Robert Burns(1759-1796) は、スコットランドの国民的詩人です。

ロバートが収集し自ら改作した数々のスコットランド民謡は、世界各地で親しまれているようです。
日本でもAuld Lang Syneは「蛍の光」として有名です。



   A Red, Red Rose   Robert Burns  

My love is like a red, red rose
That’s newly sprung in June:
My love is like the melody
That’s sweetly played in tune.

As fair art thou, my bonnie lass,
So deep in love am I:
And I will love thee still, my dear,
Till a’ the seas gang dry.

Till a’ the seas gang dry, my dear,
And the rocks melt wi’ the sun:
And I will love thee still, my dear,
While the sands o’ life shall run.

And fare thee weel, my only love,
And face thee weel a while!
And I will come again, my love,
Thou’ it were ten thousand mile.



    赤い薔薇  ロバート・バーンズ平井正穂訳



俺の恋人よ、お前は赤い薔薇だ、
六月にぱっと咲いた赤い薔薇だ。
お前はまるで甘い音楽だ、
見事に奏でられた甘い音楽だ。

お前の美しさに負けまいと、
俺の恋も命がけ、おお、俺の可愛い恋人よ!
いつまでも俺の心は変わりはしない、
たとえ海という海が干上がろうと。

たとえ海という海が干上がろうと、
たとえ岩という岩が太陽に溶けようと、
俺の心は変わりはしない、いつまでも、
そうだ、俺の命がある限り、−おお恋人よ!

さようなら、俺のたった一人の恋人よ、
ちょっとの間だ、さようなら!
俺は必ず戻ってくる、おお、俺の恋人よ、
千里の彼方からでも戻ってくる!




帰ってこれないかもしれない若者のせつない恋心!

私たちの胸を打つ情熱的な詩です。



バラ園に咲く真っ赤な花「ラ セビリアーナ」もとても情熱的な花ですね。


ネットの「バラ図鑑」によれば


品種名:ラ セビリアーナ
    La Sevillana
系統:[ S ]シュラブ・ローズ
作出:フランス メイアン(Meilland)
作出年:1978年
花色:朱赤色
花型:半八重平咲き
花径:中輪 8cm
樹高:1.0〜1.5m
花季:四季咲き

とのことです。




「くれなゐの
  二尺伸びたる 薔薇の芽の
     針やはらかに 春雨のふる」
   
          (正岡子規