「蝶の飛(ちょうのとぶ) ばかり野中(のなか)の 日かげ哉(ひかげかな)」 (松尾芭蕉)
この句の 出典は「笈日記(おいにっき)」で 貞亨2年(1685年)、「野ざらし紀行」の旅の途中、鳴海付近で詠まれた芭蕉の晩年の句とのことです。
(意訳)
春の野を折々蝶の飛び交う羽だけが、わずかに野中の日陰なんです。
手賀沼遊歩道の梅雨の晴れ間をモンシロチョウが飛んでいます。
ひらりひらりと飛んでは花にとまります。そこで蜜を吸ってまた次の花にむかいます。
花から花へと舞う蝶々です。
「ああ、そはかの人か〜花から花へ」
と歌うオペラ「椿姫(つばきひめ)」のヒロイン、ヴィオレッタのアリアを思い出しました。
もうすぐ梅雨が明けると厳しい夏の到来が予想されますね!