なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

花から花へ飛ぶ蝶々2

小さなチョウが小さな花にとまって吸蜜しています。

こんな小さな命も生きる営みをつづけているのですね!

身体の割に大きな目で愛嬌のある顔をしています。

セセリチョウの仲間のイチモンジセセリでしょうか?





閑話休題由紀さおり/「夜明けのスキャット」の秘話


今日は由紀さおりのCD「夜明けのスキャット」を聴いてみました。



(収録曲)

1.夜明けのスキャット
2.恋文
3.天使のスキャット
4.挽歌
5.手紙
6.ルームライト
7.生きがい



読売新聞文化部 「この歌 この歌手 上」から 由紀さおり「夜明けのスキャット」の説明によれば、

「夜明けのスキャット」は1968年(昭和43年)9月30日22時40分TBSラジオの「夜のバラード」のテーマ曲として電波に乗った曲だそうです。

ルーから始まりラーとなり、最後はパーの破裂音で締める爽やかな彼女のスキャットは、新鮮で素晴らしい雰囲気を持っていました。

この曲は当初は、番組の単なるテーマ曲で歌手の名前も曲の名前も表には出ていなかったそうです。

「あのテーマ曲をかけて!」というリクエストが多かったので、急に「売り出そう」となって、いずみたく作曲の曲につけたスキャットだけでなく詩をつけることになったそうです。

いずみたくは、山路路夫に「哲学的な歌詞をつけて」と依頼して、急遽その年の暮に吹き込みをしたそうです。ここで、「夜明けのスキャット」の題名が決まったようです。

できたばかりの歌をいずみたくの新年会のパーティで披露しようとしましたが、童謡歌手「安田章子」の名前じゃ新人歌手誕生にならないので披露寸前の20分前に控え席にいた彼女の母が「名前は、さおりがいい」といい、スタッフが「肌が白いから、姓は雪、そう由紀がいい」とばたばた決まったそうです。

この曲は、発売の年に150万部の大ヒットになり、由紀さおりもビッグネームとなりました。


「夜明けのスキャット」がラジオから流れてきたとき、とてもびっくりした記憶があります。曲の大半が「ルー、ルル、ルー」という意味のない言葉で歌われます。

ジャズでいうスキャットは、これとは違うという人もいるようですが、この曲で初めてスキャットという言葉を聞いたと思います。

このスキャットが何とも心地よく彼女の清らかな澄んだ歌声は、青春時代の恋の甘酸っぱさを感じさせますね。

童謡歌手から大人の歌手の脱皮に失敗していた「由紀さおり」の諦観による無欲の勝利なのでしょうか?

この曲を聴くたびにこのエピソードが頭をよぎります。


このCDは「夜明けのスキャット」のほか「手紙」「生きがい」などのヒット曲も収録しており、彼女の澄んだ歌声を聴くことができます。