なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

新機種CANON EOS 7D Mark II 試写 ユリカモメの足環詳細報告と400mm単焦点レンズ×1.4の試写

先日(11月5日)掲載のユリカモメの「足環のデータ」が、山階鳥類研究所の皆様や標識関連の専門家の皆様のご尽力によって詳細が判明しました。

関連した何人もの「専門家の皆さま」に深謝いたします。

以下にその詳細データを記載させていただきます。

カラーリング青 9A

足環番号 8A-34846

種  名 ユリカモメ

性別/年齢 不明/成鳥

放鳥日  2014年4月5日

放鳥場所 東京都墨田区吾妻橋隅田川(瑞光橋)

こんなに早く詳細データが分かるとは、「標識の専門家のネットワーク」の凄さに驚くばかりです。

このデータは、隅田川で足環を装着した、ご本人様より「間違いない」とのご連絡をいただいています。

これからはもう少し足環のデータの判別ができるような写真を心がけるつもりです。

そこで、11月7日の午後、足環を撮影しようと県立手賀沼公園に行ってみました。

足環の明細な写真を撮影するつもりでしたが、残念ながら、午後なのでユリカモメの数も少なく、私の見た限りでは足環のついたユリカモメはいませんでした。

どこか別な場所に行っていたのかもしれませんし、係留しているボートの陰で休んでいたのかもでぃれません。

さて、先日、鳥撮影の仲間から、「キヤノンの400mmの単焦点×1.4テレコンのAFで撮影してほしい」との要請がありました。

そこで、この Canon EF 400mm F5.6L USMに1.4倍のテレコンをつけて試写することにしました。

でも、このレンズは「手振れ補正がついていないレンズ」なので、最近はほとんど使用していないため、 チョツと不安でしたが撮影してみました。

前のEOS7Dでは、F5.6までしかAFが効きませんでしたが、EOS 7D Mark II では、F8までAFが効くようになりました。

そのため、このレンズに1.4倍のテレコンをつけ(F8になります)、「AF+AIサーボ高速連写」で撮影してみました。

AFは問題なくスムーズに動きます。ただ、キヤノンの200mmズームF4×1,4テレコン付と比較すると鳥の早い動きにはついてゆけません。どうしてもAFの合致スピードは落ちてしまいます。F5.6とF8の差はやむを得ないと思います。

手賀沼公園のような近距離の撮影では、明らかにキヤノンの200mmズームF4×1,4テレコン付が有利です。連写のピントの歩留まりに相当な差があります。

それでも、距離が遠く鳥の動きが少ない場合は、EF 400mm F5.6L USMは、キヤノンのLレンズであるためさすがに1.4倍のテレコン付でも優れた描写力の良さが見受けられます。

レンズメーカーの超望遠ズームよりシャープな映像が得られます。

レンズメーカー製レンズはズームの有利さとコスト・パフォーマンスは評価できます。

400mm単焦点レンズの選択肢が増えたことは、「カメラとレンズの合計重量」がとても軽量で大きく撮影することができるので大変便利になりました。

ただ、F8になるので、暗い環境では、つらいこともありそうですが、 Mark II は、高感度のISOにも対応しているので、あまり心配しなくてもいいのかもしれません。




「名にしおわば いざ事問(ことと)はむ 
   都鳥 わが想(おも)う人は 在(あ)りや亡(な)しやと」

       在原業平 「伊勢物語



注)伊勢物語の都鳥(みやこどり)は、一般に隅田川にいる「ゆりかもめ」といわれているようです。