正月1月4日の朝、利根川下流域のアシ原をゆったりと飛ぶ冬の鷹チュウヒの姿がありました。
この付近のアシ原は、利根川の堤防によって川側と田んぼ側に分断されています。
川側でハンティングするチュウヒと田んぼ側でハンティングするチュウヒがいます。
もちろん空は分断されていないので川側のチュウヒが田んぼ側にくることもあり、その逆もあります。
この日はハンティングする場所でチュウヒの捕獲結果に明暗が分かれました。
田んぼ側のチュウヒは獲物を見つけてアシ原に飛び込もうとするのですが何度やっても逃げられているようです。
何度も何度もアシ原の上を旋回してくれるので、撮影している私にはとても都合がいいのですが、撮影しているうちにだんだんこのチュウヒが可愛そうになってきました。
獲物も必死で逃げまわるのでやむをえない現実ですが・・・
飛び回って疲れきったチュウヒは、お腹を空かしたままアシ原に降り立ち動かなくなりました。
ここでしばらく休憩するようです。
ところが川側のチュウヒ(写真下3枚)は川の近くで簡単に捕獲した獲物を脚につかんだままアシ原に飛び込みました。
アシ原からなかなか出てこないのでここで獲物を食べたのかもしれません。
絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)の鷹チュウヒなので、何とか食べさせてあげたいのですが、彼らが生きてゆく自然環境はなかなか厳しいようです。