なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

ハンノキに群がるマヒワ

都立水元公園の川辺のハンノキの大木にマヒワの群れがむらがっています。

マヒワは、全長12cmで雀より少し小さくメジロと同大の野鳥です。群れで行動し、食べ物を探しながら一箇所にとどまらないで採食しながら飛び回ります。ハンノキやマツヨイグサなどの草木のタネが大好物のようです。

この公園のハンノキは、川に面した日当たりの良い立地のため、稚幼樹のころから十分な陽光があったためか見上げるような大木になっています。

ハンノキは落葉広葉樹の中高木で、樹高15メートル、直径60センチに達するそうです。

冬のエサの少ないこの時期、球果状の松ぼっくりそっくりの枯れた花穂から零れ落ちそうなタネは、マヒワのような野鳥に好まれているようです。

この大木には、まだたくさんの花穂が残っており、マヒワにとっては、自分の周りはご馳走でいっぱいなのかもしれません。

マヒワは、その花穂にクチバシを突っ込んで、夢中になってそのタネをついばんでいます。

冬の朝の光線をあびながらマヒワの食事は続いていました。



「こゑせずと 色こくなるとおもはまし
         やなぎの芽は むひはの村鳥」  
            西行法師(山家集