なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

白梅の中で啼くジョウビタキ

「枯芝に 垂りたる梅の錆枝(さびえだ)に
        ひたき啼きゐて 冬晴の風」 (若山牧水 「山桜の歌」)


3月8日雨上がりの寒い午後、チィー・チョ・チョ、チィー・チョ・チョと鳥の鳴き声が聞こえてきました。

そのうち、近くの枯れ枝にジョウビタキのオスが現れました。

この場所の、このジョウビタキは、2011年から毎年お会いしている馴染みの小鳥です。

このブログにも何回も登場しています。

実は、私は、この場所で1時間以上、雨の中でジョウビタキが出てくるのを待っていました。

雨がやんだので、出てきてくれたようです。

梅林の近くの茂みで啼いているのですが、梅の木には、なかなか来てくれません。

今年で、このジョウビタキとの出会いが5年目なので、今回は超望遠ズーム・レンズで、白梅を思い切りぼかし、華やかで幻想的な背景に包んだ、ジョウビタキの写真を狙っていたのです。

ジョウビタキは、近くにいるのですが、梅の枝には、全く寄り付きません。

40分以上、じっと待ちました。

もうダメかと思っていたら、やっと、白梅の枝に来てくれました。

枝から枝に飛び移りながら、地面に降りたりしています。

そのうち小さな声で啼いたりしています。

私の意図をジョウビタキに伝えることができないので、思いどおりの場所に来てくれませんでしたが、まあなんとか撮影できました。


キヤノンEOS 7D Mark II+ タムロンSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USDで手持ち撮影