「搦手(からめて)や 昼凄(すご)うして 濠(ほり)の鴨」 (正岡子規)
久しぶりに、とても美しいシマアジのオスに会えました。
オスの冬羽のシマアジは鴨(かも)の中で一二を争う美しい鴨です。
春の渡りの時はオスはとても美しい冬羽なのですが、8月以降はそのオスも夏羽となりメスと同じように目立たなくなって、コガモのメスに近い姿になってしまうようです。
秋の渡りのシマアジは一度も撮影したことはありません。
シマアジは、コガモと同じくらいの大きさのカモ(全長38センチ)で、我国に飛来するカモ類には珍しく旅鳥です。
シマアジは、日本で越冬した多くのカモが、北に旅だった後、南方から飛来し、わずかな日数だけ滞在して繁殖地の北方に旅立ちます。
まさに、春を告げるカモなのです。
私が今までに撮影したシマアジは、すべて4月に撮影しました。
このシマアジは、まだ3月なのに一足早く飛来しました。
一羽だけでやってきました。
魚のような名前の「野鳥のシマアジ」は、綺麗なオスの冬羽の縞模様(しまもよう)から来ていて、食べると美味しいので、味のあるカモという意味から命名されたそうです。
このシマアジは、水路のネグラの葦の影に隠れていて、時々、水路に出てエサを探して動き回ります。
カルガモと仲が良さそうで、カルガモをつっついたりして遊んでいます。
以下の写真は、EOS 7D Mark IIに EF-70-200mm F2.8L IS II USM×2倍テレコン付のレンズを装着し,オート・フォーカス+AIサーボ高速連写で手持ち撮影しました
(参考)以下の写真は2010年4月10日に撮ったシマアジ♂♀です。
シマアジ♂の飛び立ち