「鴨遠く 鍬(くわ)洗ふ水の うねりかな」 (与謝蕪村)
多くの野鳥は、つがいの相手を選ぶ権利はメスにあるようです。
そのためオスはメスに気に入られるように必死にプロポーズします。この習性は、求愛のディスプレーと呼ばれているようです。
野鳥の求愛のディスプレイは、いろいろあって、メスの前でダンスをしたり飾り羽をたてたり、立ち上がって羽ばたいたりしてメスにアッピールします。
鴨たちのディスプレーも種類によっていろいろあるようですが、今回、オス一羽だけのこのシマアジがディスプレーをするとは全然考えていませんでした。
なんと、シマアジと2羽のカルガモが接近した時、シマアジがその場所でぐるぐる回転しはじめました。この動きでシマアジの周りの水も回転しています。
カモの求愛のディスプレーの予感がします。
シマアジは何度も回転した後、立ち上がり、羽ばたきはじめました。
いよいよシマアジの求愛のディスプレーです。
あたりには、カルガモしかいないのですが・・・
このシマアジは、少し飛来する時期が早すぎたのかもしれません。
本来、南方の越冬地でメスのシマアジに対して行うディスプレーを、単独で飛来した、この時期に、カルガモに対してディスプレーしたのかもしれません。
この春、カルガモにシマアジと「カルガモのハーフ」が誕生するのでしょうか?
私の心配をよそに、シマアジは2羽のカルガモを従えて、水路を仲良くスイスイ泳いでいきました。
以下の写真は、EOS 7D Mark IIに EF-70-200mm F2.8L IS II USM×2倍テレコン付のレンズを装着し,オート・フォーカス+AIサーボ高速連写で手持ち撮影しました
参考ー桜の花びらの浮かぶ水面を泳ぐシマアジ2012年4月16日撮影