なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

求愛のディスプレーをするシマアジのオス

「鴨遠く 鍬(くわ)洗ふ水の うねりかな」  (与謝蕪村


多くの野鳥は、つがいの相手を選ぶ権利はメスにあるようです。

そのためオスはメスに気に入られるように必死にプロポーズします。この習性は、求愛のディスプレーと呼ばれているようです。

野鳥の求愛のディスプレイは、いろいろあって、メスの前でダンスをしたり飾り羽をたてたり、立ち上がって羽ばたいたりしてメスにアッピールします。
 
鴨たちのディスプレーも種類によっていろいろあるようですが、今回、オス一羽だけのこのシマアジがディスプレーをするとは全然考えていませんでした。

なんと、シマアジと2羽のカルガモが接近した時、シマアジがその場所でぐるぐる回転しはじめました。この動きでシマアジの周りの水も回転しています。

カモの求愛のディスプレーの予感がします。

シマアジは何度も回転した後、立ち上がり、羽ばたきはじめました。

いよいよシマアジの求愛のディスプレーです。

あたりには、カルガモしかいないのですが・・・

このシマアジは、少し飛来する時期が早すぎたのかもしれません。

本来、南方の越冬地でメスのシマアジに対して行うディスプレーを、単独で飛来した、この時期に、カルガモに対してディスプレーしたのかもしれません。

この春、カルガモシマアジと「カルガモのハーフ」が誕生するのでしょうか?

私の心配をよそに、シマアジは2羽のカルガモを従えて、水路を仲良くスイスイ泳いでいきました。


以下の写真は、EOS 7D Mark IIに EF-70-200mm F2.8L IS II USM×2倍テレコン付のレンズを装着し,オート・フォーカス+AIサーボ高速連写で手持ち撮影しました



















参考ー桜の花びらの浮かぶ水面を泳ぐシマアジ2012年4月16日撮影